スポーツが面白くなくなった理由「元テニス審判のアメリカからのお客さん編」 | Issei世界旅人

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先日、アメリカからお客さんがやってきました。

その方は元アメリカのテニス審判をしていた30代の女性!

日本旅行中にこんな田舎まで遊びにきてくれました。

その彼女の持っている写真が本当に魅力的で

僕でも知っているような

ジョコビッチ、フェデラー、セリーナウィリアムズの試合の写真を見せてくれました。その写真がとても面白くてその彼女がラインの審判をしていた時のもの。

1試合のテニスに9人もの審判がいるなんて知らなかった。

そんな彼女もテニスは25年のベテランであり今は大学でテニスを教えているようです。

世界トップクラスのスピードボールを目の当たりにしてきて

そして「フォルト!」「アウト!」を叫んできた人。。

言いたいな。。俺もジョコヴィッチのサーブに「フォルト!」言いたいな。。

そんな彼女とのお話。。

意外と面白かったのが「レフェリーとして一番大変なことは。。」

それは「選手が判定を納得しない場合に怒鳴り込んでくる時の冷静さ」

だそうです。。

恐ろしいですよね。。プロの選手が「これは入っているだろう!!」って怒鳴り込んでくるの。。選手も仕事、賞金がかかっているし、審判も仕事。。

でもどっちか微妙な時は基本は「in」にするようで

今はビデオ判定があるのでそれも普通に使うそうです。

彼女曰く、このビデオ判定が非常に面白くないって話していました。

一般人の僕からしてみたら「どうして?」って思うけども。。

 

「人間らしい判断がとても面白い」という。。

人間だからミスを犯す。。でもそれを含めてのスポーツ。

それを聞いた時に野球の乱闘を思い出した。

野球もビデオ判定があり今ではそれで結果が出て終わる。。

でも昔は審判のボール判定でベンチから監督が出て行ったり、相手のデットボールで乱闘が始まったりといろいろあったけども、あれが意外と観衆や僕たちは楽しんでいたのも事実。

テニスでも審判と口論してラケット壊す選手もいたけどもあれも観衆が見るとエンターテイメントだろう。

審判も人間でありミスもするし、そのミスもわかっていたりするけども、基本一度言ったことは取り消せないスポーツも多いから、それがまた魅力的だったりしたのかもしれない。

これからより完璧な判断だけがされるテクノロジーの判断は昔から見ていた人にはつまらなく感じるかもしれない。

あと彼女は10〜15年くらい前のテニス、サンプラス、アガシー、マイケルチャン、松岡修造、ステフィーグラフ、伊達公子、の時代のテニスが一番面白かったという。今はテニスを見ていないとも言っていた

この話を聞いた時にあの中田英寿氏のことを思い出した。
彼も先日動画配信された「トッティとの対談」の中で同じようなことを話していた。彼らがやっていた時代のサッカーが一番面白かったようだ。

とにかくテクニックが上手な選手が多く、見ていてもやっていてもすごく楽しいというように、ジダン、ロナウジーニョとか本当に凄かった。

今は個の力よりも組織や戦略の時代になっている

でもその時代を知らない若い人たちからするとこのスポーツルールが当たり前だろうし、昔から知っている人からするとテクノロジーの発展により、完璧にこなすことになり、その結果がつまらないのかもしれない。

そう考えるとスポーツは結果と審判との曖昧さが面白さを絶好調にするものだったのかもしれない。

これが正しい、正しくないを求めて行った結果、エンターテイメントの魅力は落ちていくという何か複雑なものがそこにはあると感じた瞬間でした。

皆さんはどう思いますか?

それでは今日も良い1日を!