「入れ墨」に対する認識が変わった出会い。。「彫り師から学ぶ世界最高芸術編!」 | Issei世界旅人

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入れ墨に対する日本人への拒否反応はいまだにすごい

 

昔では大丈夫だった温泉なども近年だんだんと入れ墨禁止になっているところも多い。

その理由はきっと暴力団の人たちの影響だろう

 

入れ墨は僕もあまりいいイメージはなかった

 

これは男性あるあるの話かもしれないけども銭湯などで全身入れ墨の人が体を洗っていると恐怖さえ感じる人も多いだろう

入れ墨=暴力団

そんな固定観念体と思うが

ある人との出会いで変わった。。


その人はエリート中のエリートの国際機関で働いていた人

全身ではなく両腕に龍が彫られている


彼が刺青を入れようとしたのは今から40年前

その彫り師との出会いからだったそうだ


その彫り師は元画家さん。日本伝統の入れ墨の魅力に寄せられて彫り師になった人だった。

その彫り師さんにとってはこれとない芸術だったものだろう。。

 

どうしてか考えてみた。。

 

芸術家はキャンバスの上に絵を描くが入れ墨は人間の身体に絵を描く


キャンバスは永久的に残るが入れ墨はその人が亡くなったら消える

 

その彫り師はその「消える芸術」「一生残らないアート」に心が寄せられたのだろうと思った


芸術家の作品はギャラリーで見たり購入だったりしなければならないが入れ墨の作品はその人がいつでもギャラリーになる


つまり動くギャラリーだ


その作家さんの営業にもなることだろう。。


刺青を彫ってもらった彼の場合は日常刺青を見せないが温泉などでは刺青が見える。

 

 

その入れ墨は40年経っているとは思えないくらい美しくてカッコ良い!

日本にいる外国人もタトゥーなどを入れている人も温泉地でみる

 

 

外人さんの身体のタトゥーを見るとまるで幼稚園生が描いたような動物だったりする。グラデーションもなく色合いもなく、これが日本と世界との差だと思わされる

つまり入れ墨=アート


芸術作品だ

2001年に厚生労働省は「刺青・タトゥーを入れる人への健康を配慮し、医療行為とみなし彫り師・タトゥーアーティストは医師免許を取得しなければならない」と定めていたが、この度「刺青・タトゥーは医師法に反しない芸術的なものである」「医師免許取得者でなくとも施術を行って良い」と判断されたとのことだ。2020/9月

 

海外のタトゥーは機械で入れるスタイルが多いが日本の伝統的な入れ墨は手彫りだ。


ものすごく時間がかかるようで2時間作業したらまた2週間後。。両腕に作品を仕上げるのに2年近くかかったという。

そして入れ墨の面白いところが「生きるアート」ということだ。

 

僕が彼と最初に出会ってから次に出会ったのが1年後だった


その時彼は痩せていた


ダイエットして体重を落としたというのだ

以前はちょっと太りすぎていたというが僕的には肉付きがよくマッチョでカッコよく見えた

一緒に温泉に入った時だった。。


彼の腕を見ると衝撃。。

彼の龍が痩せているではないか!!

 

そうか。。腕の肉が細くなると龍も細くなるのか。
つまり太ると龍も太る。。。

人はだんだん歳をとってくると身体の肉は落ちてくる

彼が80歳、90歳になる頃には龍もヒョロヒョロになっていくことだろう。。

こんなアートがあるのか。。

面白い。。。

 

素敵すぎやしないか。。。

龍も歳をとっていくのだ。。。


キャンバスに書いたら形は変わらないが

入れ墨は形がその人の体型によって変わる。。。

そしていつかはその作品は消える。。

すごいロマンじゃないだろうか。。

 

彼が彫り師さんにやってもらった時、その彫り師さんは60代。
今はもうその彫り師さんは亡くなっているが彼の作品はその僕の友人の身体に作品となって残っておりその作品はまるで生き物だ。。

 

入れ墨=暴力団という決めつけは本当におかしい


刺青をしていても国連で働いている人もいるし、起業家も、官僚も、国家公務員もいる。

逆にいないとも言えない。。


でも多くの温泉地は刺青=入浴禁止が多く存在する。

彼は真面目なので毎回受付で聞く。。

「お絵かきありますけども大丈夫ですか?」

 

また外国人のタトゥーはオッケーのところもある。

でも外国人のタトゥーでも入浴禁止なところも多い。。

外国にしたらタトゥーはアートだしファッションの一部。
国によったら本当に多くの人がタトゥーをしてい。

デンマークの男性はほとんどの人がタトゥーをしているのではないだろうか。。

また日本の入れ墨は漁師さんなどの間でも昔から有名で漁師さんは昔から必ず刺青があったりする

それは海で事故が起き亡くなってしまった時などに入れ墨は身元判明に役立つからだ。水死体はブヨブヨで身元判明が難しい。そのために漁師さんは腕に好きな言葉を彫ったり家族の名前を彫ったり住所を彫ったり好きな模様、俳句などを入れている人がいる。

軍隊の人も同じだ。元日本軍の兵隊さんは入れ墨を入れていた。少なくともマークは入れた。それは戦争などでは体が吹っ飛んだり身元判明不明くらいの状況に陥る。そのために入れ墨で身元を判明できるようにしていた。

入れ墨は本当に素晴らしいもの。。


それを「暴力団」という認識だけで悪にするのは本当に悲しいと思う。。

日本の手彫り技術は世界屈指の最高芸術作品

 

それを悪者としその価値の世界に発信できないのは

日本人の能力を国の力で押さえ込んでいる日本教育と全く同じではないだろうか。。

日本人は本当に優秀で雄才の人種


それは日本の歴史を見てきても一目瞭然だろう。。

建築物から芸術作品、どれを見ても世界トップクラスだ。

こんな小さな島国からだ

イタリアやフランスの建築や芸術も素晴らしいがその人たちをも魅了する芸術が日本の文化にはある。

それを多くの日本人が認識していないことが本当に残念なことだとも思う。

私なんて。。。何の才能もない。。なんていう人がいるが

「日本人」というだけでもう才能の塊。


その自分に持った才能に気づくけばもっと人生は切り開かれる。


心に聞いてみよう。。

 

彫り師から学ぶ世界最高芸術の一つ入れ墨より

 

今日も良い1日を!