行方知らずの水脈が葉脈のような構図にそって散歩する姿を透視した占い師は煌びやかな岩塩鉱の残響の中でやはり散歩する自分の眼球の艶やかさを気品溢れる冷気との僅かな摩擦の中に感じとっていた
妄りに散歩された構図の分子内と分子間の電子と格子の振動が協調して光誘起相転移が奮い立ち 気高い慰めで体心立方格子を養う聖母たちは構図が兆の兆乗の格子で織り成す永遠の深淵に素粒子の詩歌を司る大天使の栄光を映し出す

るみなするみなすいんどくとす るみなするみなすいんどくとす

こ の時永遠の深淵にあらゆる誘起が湧き起こり大天使の栄光は花園のようにささくれ立ってソーダ水の泡のようにはじけながら消えていった この爛熟した虚無の 遊びをうさぎ組の園児たちは夢中になって練習し担任の乙女たちは園児たちの眼を見張るような上達に次回おゆうぎ発表会の初々しい大成功を確信したのであっ た