ざ・シークレットガーデン(313)
その時、まるで地のそこから響きわたるようなうめき声とともに、今まで地底に閉じ込められていた醜い姿をした魔物たちが一斉に地上にすがたをあらわしはじめた。
キャロラインは、前方にそびえている小高い丘に駆け上がり、「天よ、この魔物たちをもとの地下世界にもどしたまえ」持っていた剣を天に向かって抜き放った。
すると、その剣に向かって天をおおっていた黒雲を貫くように、一筋の稲妻がキャロラインの剣の先端につながった。
その瞬間、その稲妻の光に導かれるように、それまで全天を傘のように覆っていた黒雲が
龍神の姿となってわたしたちの前にあらわれた。
その後には、忌まわしい姿をした魔物たちが私たちの軍団を取り囲むように姿を現した。
「メアリー、目の前に現れたこの魔物たちから私たちを守って」
彼女はそう叫びながら、スピードを落とすことなく走り続けた。
その時、キャロラインたち戦士たちの前に、光の球体が現れた。
続く・・・・・・・