ザ・シークレットガーデン(297) | 天使の目覚め

ザ・シークレットガーデン(297)

 

キャロラインの後ろを守るようにして全速で走っていたわたしは、言いようのない恐怖を感じて、目の前の丘に視線を向けた。

 

 

 

そのときだった。目の前に広がる丘の中腹に広がる林の中から、ローマ兵の別動隊が突然姿をあらわし、いっせいに「オー」という歓声をあげて丘を駆け下りて来るのを見た。

 

 

 

「キャロライン。あれを見て」

 

 

 

わたしは、精一杯の大声で前を疾走している彼女にさけぶと同時に、彼女の横に並んだ。

 

 

続く・・・・・・