ザ・シークレットガーデン(263)
それはまさに言葉を詰まらせた私が今、目の前に突然あらわれた二人に聞きたかったことだった。
「突然のことで、驚かせてしまったみたいね。アキラ、そしてキャロライン」
その言葉を聞いた時私は、今までの緊張感が急に抜けたみたいに、熱いものに満たされ、涙があふれだした。
「ところでメアリー。あなたたちは一体どこから現れたの・・・
僕には、何の気配も感じられなかったんだけれど」
少し肩の力の抜けた私は、素朴な疑問を目の前の二人にぶつけた」
「そのことについては、先ほどキャロラインからこの宇宙は多次元構造をしていると聞いたわねアキラ」
「えっ。どうしてそれを知ってるの、君はその時その場にいなかったはずなのに・・・」
「この世界は低次元から上の次元は見えないけれど、高次元からはすべて見ることができるの」
目を思い切り見開くようにして質問した私の様子を横で見ていたキャロラインは、淡々とした口調で私にアドバイスした。
「それじゃあ、あなたたちは、僕たちの今までの会話や行動のすべてを知っていたってこと・・・・」
メアリーとリチャードは、私の質問にただ黙って微笑んでいた。
続く・・・・・