このブログでは普段からSurfaceRT(WindowsRT)についてボロクソ書いているのだが、では
「どういう場合にSurfaceRTを有効活用できるのか」について考えてみた。
ちなみにSurfacePro ではなくSurfaceRT についてなので混同しないよう。
※SurfaceProはただのWindows8マシン言ってみれば、「SurfaceRTの問題点 = WindowsRTの問題点」なのだが、Surface以外のRT製品はほとんど残っていない(売れないので作られない)ので、SurfaceRTに絞って考える。
(その方がメリットも考えやすいので)
まず、SurfaceRT(WindowsRT)の特徴を列挙。
1.モダンUIのみで、Windows8のようなデスクトップモードは存在しない。
※Office等の一部Microsoft製アプリを除く
2.従来のWindowsのソフトは一切使用できない。
3.ソフトのインストールはWindowsストアからのみ
4.キーボードは別売りであり着脱可
5.感圧式のキーボード(よく写真に載ってるやつ)を選べばキーボードを含めて
約900gと結構軽い
6.最近のバージョンではOfficeが標準で付いてくる
※マクロは使用不可
上記のように、SurfaceRTは
既存のWindowsPCと互換性が全く無く、モダンUIのみなので操作も一から勉強し直す必要がある。
また重要なのに見落としがちなのが、RTのOfficeはマクロが無いため
マクロを組み込んでいるExcel等は動かないということ。
例えば、企業が外注で作成した自動処理系のプログラム等が動かないので、業務としてそういったExcelを使っている場合はRTは使えない。
(ボタンをクリックすると自動的にデータを取り込んだり計算したりするアレ)
このようにWindowsRTを選択した場合、今までの資産が使えないという意味では
iPadやAndroidタブレットを購入した場合とほぼ同等である。
少なくとも
XP等の既存PCの後継機としては成り得ない。
ではどのような場合にSurfaceRTは有効活用できるのだろうか?
それは
ワープロ等の専用機である。
20年以上前のPCがまだ一般普及していなかった時代、ワープロは基本的には買ったメーカーで操作性も保存データの仕様も違っていた。
当然互換性なんてものは考えられていなかったし、データのやりとりも同メーカーでないとできないのが当たり前だった。
つまり、20年前のワープロと似たような使い方専用にすれば、SurfaceRTはなんと優れたワープロであろうか。
・文章を打つ以外に表計算やメールもできるなんて高性能なワープロだ!
・文章を打つ以外にネットサーフィンができるなんて高性能なワープロだ!
・文章を打つ以外にゲームがダウンロードできるなんて高性能なワープロだ!
こう書くとSufaceRTが段々優れた製品に思えてくるから不思議だ。
まとめると、SurfaceRTが買いな人は以下の条件に合う人。
1.ネットサーフィンはするけど自分でサイトや動画等を作ったりはしない。
2.WordやExcel等は自分が作成・管理するだけで、他の人とファイル共有などはしない。
3.今まで使ってたPCに入っているファイルは画像以外は一切必要ない
これらの条件に合うのであればSufaceRTは買っても良いかもしれない。
通常のOfficeは2万5千円なので、本体価格が約1万5千円と考えると結構安い。
でも最近のタブレット人気を考えると、実際PCを使ってもこの程度の機能しか必要としない人は多いはずである。
ちなみにSurfaceRTを買う以上、Windowsストアからのアプリダウンロードについてはあまり
期待しないこと。
今後iOSやAndroidのアプリのようにアプリが充実することは期待できないし、多少充実したとしてもデスクトップモードが無い
RTでは使えないアプリが多数存在する。
でもそういうことも
「買ったのはワープロだ」と思えば許容範囲だろう。