スマホ業界の未来ではMicrosoftが台風の目? | 人生ちどりあし

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スマホ業界の今後の動きを予想した記事。

大前研一氏 スマホ戦争注目は相乗効果大きいMS・ノキア連合


少しずつツッコミを

 いま世界スマホ戦争で何が起こっているかというと、サムスンが勝ったとかアップルが負けたとかいうレベルの話ではなく、かつての薄型テレビと同様に、想定をはるかに超えるスピードで低価格化が進んでいる。


想定がどの程度かは分からないけど、安くはなっているんだろう。


ただ、薄型TVは本体売り切りの価格なのに対し、スマホに掛かる料金は本体価格は値段の一部にしかすぎないので単純に比較するのはおかしいと思う。


実際、日本では本体価格は「実質0円」を謳うところが殆ど。




 スマホ業界で日本勢はソニーモバイルコミュニケーションズ以外は総崩れ状態だが、負け方には二つあって、一つはOSやアプリなどの開発力での負け、もう一つはコスト競争力での負けである。そして今やOSやアプリよりもコストのほうが重要になり、端末の価格は中国勢、台湾勢、韓国勢からインド勢まで有象無象のメーカーが参入した結果、すでに100ドルを切る競争になっている。



そんなことはない。


OSやアプリがコストより重要なのではなく、OSはAndroidとiOSの二極化しているので、この二つの中でコスト競争が起きているだけ。


つまり、アプリが充実していることはもう「前提条件」になっているということ。


OSが何でもいいならBlackBerryやノキアが日本から撤退することは無かっただろう。



 実際、アップルの新しいiPhone2機種のうち低価格の「5c」は99ドルだ(携帯電話事業者と2年契約の場合)。これまでアップルは価格を維持できたから利益が出ていたが、今後は低価格競争に巻き込まれて、ブランド力と利益率の低下に苦しむことになるだろう。ドコモとの提携は、iPhoneのコモディティ化をさらに加速する可能性もある。



詳しくは覚えてないが、2年契約の99ドルは米国の場合じゃなかったか?


確か前にソフトバンクの料金比較した時は、5cを日本で買う場合は5sに比べて5000円程度しか安くならないという結果だったと思う。


そもそも日本のことを書いているはずなのに価格がドルで表している時点でおかしい。



 そうした中で、マイクロソフト(MS)はスティーブ・バルマーCEO(最高経営責任者)の退任とノキアの買収を発表した。バルマー氏の後任には、元MS幹部だったためフィンランドでは“トロイの木馬”と批判されているノキアのスティーブン・エロップCEO(MSに復帰予定)やフォード・モーターのアラン・ムラーリーCEOが有力視されている。

 もしエロップ氏がMSの中で活躍できるポジションに就けば、私はかなり面白くなると思う。ノキアはスマホの出遅れで2012年の世界シェアがピーク時の半分の19%に落ち込み(米IDC調べ)、14年間君臨したトップの座をサムスンに奪われたが、そのような携帯電話事業の怖さをエロップ氏は思い知っているからだ。



怖さを知っているからとそれが有効に働くかどうかは別。


実際ノキアは携帯市場で失敗しているので、今後のスマホ業界で上手く立ち回れる存在とは思えないのだが。



 そういう人物がゲーム機のXboxとタブレット端末のSurface以外はソフト中心のMSに戻ってくるというのは、これから「脱パソコン」に大きく舵を切るであろう同社とノキアとの相乗効果が非常に大きいと思うのである。



贔屓目に見すぎだろう。


そもそもMSは「脱パソコン」ではなく「パソコンとタブレットの両刀」を目指している。


そのような中途半端な姿勢でいる限りはスマホ業界で上手く行くはずがない。


また、ノキアはノキアで携帯業界で失敗して後が無い状態。


そのような現在負け組の2社が組むことを相乗効果と呼ぶのは無理がある。