娘を長時間放置で死亡させた母親を責めることはできない | 人生ちどりあし

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埼玉で1歳の娘を家に放置して死亡させた母親が逮捕された事件。

1歳放置死 母「日常的に置き去り」


日常的に放置していたのではと叩かれているようだが、私には一概にこの母親を責められない。


ニュース記事等からの推測になってしまうが、この家庭は相当生活が苦しかったのではないだろうか?




この親子は母子家庭であり、母親はアルバイトを複数掛け持ちしていた。


金銭的に余裕があるのであればアルバイトの掛け持ち等しないはずだし、夏の暑い埼玉で家にエアコンが無かったのもそれを裏付けている。


そして日常的にそれを繰り返していたということは、娘の面倒を見てくれるような頼れる知人もいなかったことも容易に推測できる。




「託児所に預ければいい」なんて安易なことを言う馬鹿なコメンテーターもいたが、託児所が無料だとでも思ってるのだろうか?


仕事のために毎日託児所に預けるとその金額は馬鹿にならないし、苦しい家庭なら死活問題である。


本当に生活が苦しい時には預けることなどできなかっただろう。




確かにこの母親は思慮が足りなかったのは否めないが、これは続く不況と子育てしにくい現代社会が生んだ悲劇だと思う。


このような悲劇を繰り返さないためにも、親が子育てしやすい厚い手当と施設が必要だ。




現代社会は地域で子供を育てられるような昭和の時代とは違う。


少なくとも託児所には無料で子供を預けられるように、国営化もしくはそれに見合った託児所への補助金等の国策が絶対に必要だと思う。


国の借金を返すために消費税も上げようとしている今、そのような改革は難しいと言うかもしれない。


だが、子供を安心して産めない、育てられないような現状が続く限り日本は不況から抜け出すことはできないだろう。


諸外国のように高校や大学まで無償にしろとまでは言わないが、少なくともそれに近づけるような改革が必要だ。