書くべきなのか、知らない方がいいのか・・・
って、「マヤ暦によるとね・・・」なんていう話ではありませんよ。

お薬の副作用の話なんです。

私は、製薬関係の仕事を20年以上してました。
時間や空間を飛び越えたり、オラクルカードをリーディングしたり、
あらゆるダンスを踊ったり、かなり”感覚的”とか”直感的”という印象を
持たれていると思いますが、実はメディカル系(?)です。

今後書いていきますが、「原因のわからない病気」というものに大変
縁がありまして、私もずーーーーーっと苦しんできました。
「そんなら自分で治そうやんけ!」ではないですが・・・いや、やっぱり
そう思ってました。

それと、父が糖尿病だったんですね。
当時の治療法には、ものすごい不満がありました。疑問も感じていました。

だから、その薬を作っている最前線で働きたい!と思っていました。
最初は、製薬会社で、医学雑誌の編集から始まりました。
その後は、医薬翻訳の会社に長いこといて、その後、また製薬業界に
出て行きました。

結構長く、安全性情報の部署で、医療用医薬品の治験や市販後の副作用
レポートの翻訳をしていました。

このお話は、次回がんワクチンの治験の話を書きたいので、その時に少し
書きます。

今日の「副作用」は、医療用医薬品(お医者さんでもらう薬)じゃなくて、
一般用医薬品(薬局で買うお薬)の副作用です。

まれな症状なんです。
でも、今までに死亡例が24件ということなので、絶対ない!とは言えない。
誰もがかかる可能性はあるけど、かからないことの方が多いかもしれない。

SJSとTENです。

は?ですよね。
スティーブンス・ジョンソン症候群と中毒性表皮壊死症です。
これらは、一般のかぜ薬の副作用で、失明や死亡に至る危険性があります。

あまりないことだし、知らなくていい・・・と思っていましたが、
今日、NHKで処置が遅れた女性が出ていて、「やっぱり、これじゃいけない」
と思い、書くことにしました。

私にとっては副作用は、いわば仕事でしたので、とても身近で当たり前のもの
という認識でしたが、一般の人にはそうでないようですし、内科の医師でさえも
これらに症状を誤診していると聞き、本当に驚きました。

誤診された方の割合は4割だそうです。
医者でもわからないわけです。
困ります。自分の命は自分で守らなくては。

高熱と皮膚のただれ・・・かぜならあり得そうな症状なんです。
ヘルペスや水疱瘡と間違われやすいんです。

でも、この皮膚症状が特徴で、水泡が全身や口の中全域にできたり
それが今度はつぶれたり、皮膚が壊死して、やけどのような状態に
なります。(重症化するとTENに移行します)

目に症状が出るのも特徴です。
早期に発見し、ステロイド点眼をすれば、視力の回復率は高いです。
でも、4割の方が誤診され、わかるのに何日もかかってしまっていたら
失明する可能性が高くなってしまいます。

たかがかぜ薬なんですが、されどかぜ薬なんです。

原因やメカニズムは、まだはっきりとは解明されていません。
アレルギーが関係することはわかっていますが、花粉症だから、とか
アレルギーないから、というのは関係ありません。

「いつも飲んでるかぜ薬」でも発症した方がいました。

副作用のない薬は存在しません。
漢方薬にも副作用はあります。

さらに、医者も誤診することが多い・・・となったら、もう誰を頼りに
していいのかわかりません。
かぜをひいても、安易にかぜ薬をのめなくなります。

じゃあ、どうーすりゃいいんだよ?!

自己管理、医者のせいにしない、薬のせいにしない・・・
いや違うか、自分で選ぶってことです。

一般薬には添付文書(能書)が入っています。
入っていることは知っていますよね?読んでますか?
必要な情報は書いてあったりします。
(お薬を売る側の製薬会社としては、これで責任を果たしたことになって
います。読まないで何かが起きても知らないよ、という意味です)

自分の身体の声に耳を傾け、大事にし、その大事な身体に入れる
食べ物や、飲み物、薬などの情報は自分で得て、自分で選ぶ・・・
すべて自己責任。

SJSやTENなどという、死に至るような副作用では、国で救済措置は
あります。でも十分じゃありません。

自分で気をつけていきましょう。
情報と言いましたが、また情報にもがんじがらめにならぬよう。
自分の身体の言うことを信じましょう。

実は、身体が全部知っているのですよ。

たとえば、シップ薬、治るまではどんなに長時間や汗をかいたってかぶれない。
これが治ってくると、かぶれてくる。
身体が「もう、いらないよ」と言って、教えてくれているんです。

こーゆーのも「直感」と呼ぶこともありますね。

とにかく、自分の身体に注意していれば、「あれ?おかしいな」とか
「これは・・・!」とか「絶対いつもとちがう」というのはわかるはずです。

身体をもっと意識してください。
大切に扱って下さい。
わからないときは、身体に聞いて下さい。

以上です。

長々と失礼しました。