パネル展示の会場の千駄堀集会所


千駄堀まちづくりパネル展示へ

 12月6日、午前に千駄堀集会所で行われている、『千駄堀まちづくりコンセプトブック・パネル展示』を見に行きました。今回、私は千駄堀のまちづくりについて質問にも取り上げたので、実際に、どのようにまちづくりを進めようとしているのか、知るために参加しました。



 対象の地区の航空写真(約70ha)

武蔵野線と市立病院のある地域

 千駄堀は地域を、武蔵野線が通り、市立総合医療センターがのある地域です。21世紀の森と広場に隣接する、緑の豊かな地域です。実はここに街を作る市の計画があります。武蔵野線に新駅を作り、周辺を開発する、そんな計画です。しかしこれは本当に案であり、全く決まったわけではありません。

 むしろこれから住民の意見をまとめて方向性を決める、というのがまさにコンセプトブックなのです。


強みは豊かな緑、課題は道路

 パネルによると、これまで何度か意見交換会や学習会などを行い、住民の意見をまとめて来ているようです。その中の代表的な意見は、やはりこの地域の強みである、緑の保全でした。そして、課題としてあげられたのは、狭隘道路でした。

 確かに道は狭く、2台すれ違うためには、どちらかが止まらなければならない道路が多い印象です。

 しかし道が広くなれば当然交通量も増え、今の緑豊かな静かな環境というのは失われると思います。


新駅は必要か?

 また、新駅を作ることも計画としてはありますが、現在、新松戸駅に快速停車の計画があり、市も調査をしていますが、事業費が266億円と莫大な費用になっています。また、その他の大型事業を全て合わせると合計2700億円以上かかるという見込みです。そんな中、あえてこの地域に税金を投入して新駅を作る必要性があるのか、十分に検討する必要があると思います。


ゆとりのあるまちを

 パネル展示を見た方が、付箋に意見などを書いて貼ってありましたが、その中にはやはり、自然を守って欲しい、という意見が多かったのが印象的でした。また、ゆとりのある街、という言葉もありました。まちづくりで『ゆとり』とはあまり聞かないのですが、元々ゆとりのある地域だからこそのキーワードなのかな、と一緒に行った宇津野市議が指摘していました。


新駅の希望も

 一方、駅を作って欲しい、という意見もありました。地域別では、よりこの地域から遠い人ほど駅の希望が多いということが、アンケートから分かります。


コンセプトブック策定へ

 今回はこれまでに出された地域のまちづくりへの意見をまとめたコンセプトブックが出される予定です。貴重な里山を保全する方向でのまちづくりになるといいと思います。


昔ながらのお宅が多い

 見終わった後に、この周辺を少し歩きました。どの家も昔からあるお宅のようで、ゆったりとした敷地に大きな家が建っていました。


開発一辺倒のまちづくりは続くのか?

 市はまちづくりを常に行わなければいけないのか、疑問に思います。そうすると常にどこかを開発し続けることになり、いずれは緑がなくなってしまうのではないかと心配になります。


100年の森のまちづくり

 森を作るまちづくり、こんな考えもそろそろ始めではどうでしょうか?実は三鷹市では、「100年の森のまちづくり」が令和3年にコンセプトブックが出来、始められています。松戸市もぜひ、森を作るまちづくり、検討して欲しいと思います。

 残念ながら、松戸市は北千葉道路周辺の開発とか、松戸駅周辺の再開発とか、従来型の開発一辺倒です。緑を増やして街のゆとりを増やし、他市との差別化を図り、住みたくなる街、松戸を目指してはどうでしょうか?ぜひ、検討いただきたいと思います。


 現場では市の職員の方に丁寧にご対応いただきました。ありがとうございます。

https://www.city.matsudo.chiba.jp/shisei/toshiseubi/panerutennji.files/panerutennji.pdf