スポーツ「弱国」大韓民国(6) | 韓流とは何だったのか

韓流とは何だったのか

한류가 뭐길래?

※前回(5)はこちら → スポーツ「弱国」大韓民国(5)



近年に至るまで五輪でも野球でも韓国のスポーツ界は
日本の遥か後塵を拝していたことまでは確認できた。

では韓国が日本に対して互角以上だったものは一つもなかった
のかというと、ないことはなかった。
サッカーとボクシングがそうだ。


■日本にだけ強かった韓国サッカー


サッカーについては、戦前から活発に行なわれていたようだ。
京城府と平壌府のクラブが対戦する「京平戦」というイベントが
朝鮮日報の主催で1929年から定期的に行なわれていた。
出場したのはほとんど地元選手だったそうだ。


野球をほとんどやらなかった朝鮮の地元民が、なぜサッカーに
意欲を見せたのかは興味深い謎だ。


ともあれ解放後にもサッカーは割と活発に続けられていたようで
かつては国技とまで言われたという。エンターテイメントとしては
その後高校生の大会やプロ化で大成功を収めた野球に抜かれてしまったが、
今も人気スポーツの一つには違いない。


驚くべきは対日本戦の戦績だ。
日本がプロ化するまで(~92年)の対日本の試合では圧倒して
いる。50戦でわずか6敗しかしていない(12引き分け)。


ただ残念なことに、このころ日本では、サッカーの代表戦と
いうのは国民のほとんどは存在すら知らないようなもの
だったので、韓国内では大騒ぎだったかもしれないが、
日本国内では強い印象を残すことはまずなかっただろう。


日本戦には強かった韓国サッカーだが、ワールドクラスには
程遠いのが実情だった。W杯にも86年以降毎回出ているが
98年のフランス大会まで4大会で1勝もできなかった。


初勝利があの2002年大会だったことに関しては、
日本と変わるところがなかったのだ。


決して手を抜いていたわけではないだろうが、当時の韓国
選手は欧州や南米に対して勝つことは最初からあきらめて
いたのかもしれない。日本に勝ちさえすれば国内でよい
待遇が受けられるので、「日本に勝つこと」だけが
目的化していたのではないだろうか。


だが、日本がプロ化以降順調に強化出来ているのを見て
強い刺激を受け、本格的に強化に乗り出したのだろう。
サッカーに関しては日本と韓国の立場は他の競技と逆だった。



■今でも日本が圧倒的に優位にある競技


韓国人の中には、
個々のパワーでは韓国人が日本人を凌駕している
本気で信じている人が意外なほど多い。


驚いたことに、日本人の中にもそれも嫌韓的な傾向
ある人までそう思っているケースが少なくないことだ。
(粗暴犯的なイメージから直線的に連想してしまったのだろうか?)


だが、それを裏付ける事実やデータは一つもないのだ。
あったら見せてほしい。


逆のことを印象付ける事実ならいくらでもある。


たとえばラグビーやアメリカンフットボールなど、
サッカーなどよりよほどパワーを必要とする種目では、
日本が圧倒的な優位に立っているのが実情だ。
大学生と高校生ぐらいの実力差がある。


究極的な身体能力が問われる短距離走など、陸上の
トラック種目でも日本が韓国を圧倒している。


(2011年の大邱世界陸上で韓国選手が誰も表彰台に
立てなかったのは記憶に新しい)



■韓国人の身体能力は優れていない


ただし、これも結果ほどの差はないのではないかとも思う。


韓国は現在でもソウル五輪強化体制の影響が続いていて
オリンピックの比重が高すぎ、トラック種目など現実的に
メダルの可能性が極めて少ない競技や、最初から五輪に
ない競技は種目ごと置いていかれているようなところが
あるからだ。


それにしても、一部の人が信じているように韓国の
「パワー」が圧倒しているのだとすれば、もう少しマシな
結果が出てもよさそうなものだ。


結局、日本人と韓国人の身体能力はほぼ同じだと考えた
方がよいのではないか。せいぜい東北人と九州人ぐらいの
差しかないのだと思う。


韓国人がそう信じたい気持ちはまだ分からないでもないが、
日本人で善意のつもりで「韓国人は身体能力が優れている」
などと根拠もなく断言する人がいる。あれは感心できない。


印象論だけでそんなことを口にするのは、
その無責任さにおいて、
自分の感情だけで蔑視するのと変わらない
「逆ヘイトスピーチ」とでもいうべき行為だろう。
それはスポーツに限らず、他の分野でもそうなのだが。
(この項続く)