映画「PERFECT DAYS」を見ました | Mihokoのブログ

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ミリ(handle name) の思いつくままに・・・


アルゼンチンタンゴの先生、リリアナさんが音楽も良いし、良い映画だとおっしゃっていたので早速見に行きました。


渋谷区の公衆トイレの清掃員を仕事としている役所広司さん演ずる「平山さん」の日常を描いています。


何か事件が起こるのかなぁ?と、ちょっと緊張していたのは最初だけ。

毎日同じ繰り返しが続くという事を描いています。


真面目でキチンとしていて、小さなこだわりも見える「丁寧な暮らし」

仕事も同じく、真面目でキチンとしていて、こだわりもある「丁寧な仕事ぶり」

それ以上でも、それ以下でもないほどの。。



しかし、毎日、毎日、これが続いていくのだと描いているのが分かると、「まるで私みたいじゃない?」と思ってきました。


同じ繰り返し。

自分なりのこだわりの中で、キチンと暮らしているところなんか。。


仕事を一緒にする若者、姪っ子や妹の登場は、その日常を少し揺さぶりますが、騒がす慌てず、自分を貫きます。



サブタイトルに「こんな風に生きていけたら」とありますが、みんなこんな風に生きているのではないかしら?と思いました。


違和感を感じたのは、久しぶりに会った妹とハグして別れるところ。

今、アルゼンチンタンゴの仲間や外国人の友人とは、ハグのご挨拶が普通です。

だから、日常でたくさんの方々とハグしていますけれど、兄弟ではそういう関係性がないからしないなぁと思いながら、見ていました。



過去は一切描かれていないけれど、そういうお家だったのかしら?

そういう関係性のあるような暮らしぶりがあったのかしら?と思いを馳せました。


行きつけのご飯屋さんや、スナック。

お風呂屋さんや、コインランドリー。

少ない人々とのほんの少しの交流には、「平山さん」の穏やかな性格、品の良さが現れます。



そういう意味では、どんな境遇にあってもどんな仕事をしていても、どんな日常であろうと、「自然に現れてしまうものが、穏やかで品が良くあるような生き方」をしたいと思いました。



ドイツの「ヴィム.ヴェンダ-ス」さんが、監督、脚本。

ああ、そうだったんだぁ。



劇中にスナックのママを演ずる石川さゆりさんが「朝日のあたる家」の日本語バ-ジョンを歌っていました。

また、最後に流れた曲は、「feeling good」

これ、ミニコンサートで歌ったなぁ。

今年のコンサートで、これらも取り上げて歌おうと思いました。