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ネジが勝手に緩まない理由

「Loctite(ロックタイト)」とは何なのか?

タクティカル系オプティクスやマウントを触っていると、ネジに青や赤の塗料のようなものが付いていることがあります。

EOTECH、Trijicon、Aimpoint、Badger Ordnance、Scalarworksなどでもよく見られるアレです。

「カビ?」
「腐食?」
「接着剤?」

と思う人もいますが、あれは基本的に Loctite(ロックタイト)系のネジロック剤 です。

そもそもロックタイトとは?

ロックタイトは、簡単に言えば、

“ネジが振動で緩むのを防ぐ化学固定剤”

です。

特に、

・銃器
・自動車
・航空機
・工業機械
・光学機器

など、「振動」が発生する世界では非常に重要な存在です。

ロックタイトはどこの国?

ロックタイトはアメリカ発祥です。

1950年代に米国でスタートしました。

創業者は Vernon Krieble(ヴァーノン・クライブル)博士

当時の工業界では、

「ネジが振動で緩む」

という問題が非常に大きく、航空機や機械トラブルの原因にもなっていました。

そこで開発されたのが、

空気に触れない状態で硬化する“嫌気性接着剤”

でした。

これが後のロックタイト技術です。

いつ頃から広がった?

1960〜70年代になると、

・航空産業
・軍需産業
・自動車業界

で急速に普及しました。

特にアメリカでは、

  • 銃器
  • ミリタリー
  • レースカー
  • 工業機械

などで「ネジ緩み対策」は必須だったため、一気に広まりました。

現在では世界中で使われています。

青と赤の違いは?

これが一番有名です。

青ロックタイト(Blue)

もっとも一般的。

特徴:

・中強度
・工具で外せる
・メンテ前提
・オプティクスで非常によく使われる

つまり、

「普段は緩まない。でも必要なら外せる」

という仕様です。

EOTECHやスコープマウントなどでは、これが多いです。

赤ロックタイト(Red)

かなり強力です。

特徴:

・高強度
・基本的に永久固定向け
・外す時に熱が必要になる場合もある

無理に回すと、

  • ネジ破損
  • ネジ山破壊

になることもあります。

銃器でも、
「絶対に外れてほしくない部分」
で使われることがあります。

緑や紫も存在する

実はロックタイトは赤青だけではありません。

浸透タイプ。
組み付け後のネジにも流し込み可能。

低強度。
小さいネジ向け。

光学機器では青が圧倒的に多い印象です。

なぜ新品でもネジに付いている?

 

 

 

EOTECHなどで見られる、

“最初からネジに色が付いている状態”

は、工場出荷時のプレコート仕様です。

つまりメーカー側が、

「振動で緩まないように」

最初から処理しています。

そのため、

ロックタイト痕がある = 正常

な場合も多いです。

逆に、何も付いていない場合もある

面白いのはここです。

実は、

「ロックタイトが見えない個体」

も普通にあります。

理由:

・ロット差
・OEM変更
・液体タイプ使用
・黒ネジで見えない
・予備ネジだから未処理

など。

そのため、

「ロックタイトがない = 偽物」

とは限りません。

ミリタリーとロックタイト

タクティカル装備の世界では、ネジの緩みは命に関わる場合があります。

例えば:

  • オプティクスのゼロズレ
  • ライト脱落
  • マウント緩み
  • IRレーザーのズレ

など。

だからこそ、アメリカの軍用・法執行機関向け装備では、ロックタイト文化が非常に根付いています。

実は「見えない名脇役」

普段は目立たない存在ですが、

Loctite(ロックタイト)は、

現代のタクティカルギアや工業製品を支えている“縁の下の力持ち”です。

EOTECHの小さなネジにも、実はこうした工業技術の歴史が詰まっています。