急に吐息が白くなった

季節はまた急ぎ足



ため息ひとつ

朝もやの中



高くなった空のむこう

虹の架け橋は

とおに消えて



約束の地まで

霜柱を踏んでいく



気の早い渡り鳥達の

啼き声を遠くに聞きながら








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もみじが重なる

あたらしい

その便箋は


生成りの和紙で


できている



おそろいの封筒に

あて名を書く時

にじまないよう

ペンをかえたのに



あなたの名前は

にじんで

とけた






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ずいぶんと

急ぎ足でやってきた

秋の気配を受けとめる




どこか遠くで雷が鳴り

驟雨の中を

想い出と一緒に走る時



ひとつ前の季節さえ

忘れるほどの

冷たい空気で

胸の中を

いっぱいにしてみる





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新月に願いをたくすのを


誰が最初にはじめたのか




理もなく

その無の心で

新しい月の暗さに


何を願うのか




古代より

思いは同じ




三日月の今夜

はかない光に身を照らす

この願いが

かなえられたと

あふれる泪が

おしえてくれた





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ちりばめられた

星々に

願いをかけるとき



なみだでにじむ

無数の光に

永遠を誓う




この吐息が

はてる時まで

祈り続けよう



せめて

この声が

あたなに届くまで

祈り続けよう



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