今日のKey word:心理学/興味/楽しく学ぶ/勉強法

 

「心理学の視点から勉強法や指導法を紹介する系ブロガー」のみりんです。

 

今回は,「興味の4つの段階」 をテーマに書いていこうと思います。

 

学習内容に興味を持つことは,勉強へのモチベーションを維持したり,高めたりすると同時に,学習成績も上げてくれることは明らかだと思います。ですが,「興味とは何か?」と言われるとなかなか答えづらいのではないでしょうか。

 

興味とは,「一定の時間を通して特定の事柄に積極的に関与していいる状態」のことです。

これも専門的な書き方ですが,かみ砕いて言うと「ある時間の間,1つの物ごとに関心を寄せて取り組んでいること」でしょうか。

また,興味には,4つの段階があり,その段階をどんどん深めていくことで,モチベーションや成績が上がると言われています

今回は,その「興味の4つの段階」についてご紹介していきたいと思います。

 

興味の4つの段階

例として,“天気への興味”を挙げて説明していきます。

ある情報を得て瞬間的に沸く興味

⇒「今日は1日晴れです」と天気についての情報を得たことによって,一瞬関心を寄せることです。「ああ,今日は一日晴れなんだ」と感じることで「外に出かけようかな」と思う人もいれば,すぐに忘れてしまう人もいるため,この興味は一瞬のモノになります。

 

周りの状況に合わせての興味

⇒学校で「雲のでき方について調べましょう」と言う課題が出た時,「雲はどのように出来るのだろう」と考えることです。ですが,この興味は他の人たちも調べないといけないから調べようといった,「周りに合わせての興味」と言えます。

 

新たな疑問がわいている興味

⇒最初は周りの状況に合わせて課題について調べていたものが,「じゃあ雲がない時に稲妻は発生するのだろうか」など,新しい疑問が浮かんでくる状態のことです。個人的な興味がわいてきていると言えます。

 

新たな疑問への解決をしようとする興味

⇒③の疑問を解決しようと行動にうつすことを言います。この段階まで来たら,十分に深い興味を持っていることが言えるでしょう。その物事について多様でたくさんの知識を得ることができ,学習も深まること間違いなしです。

 

いかがでしたでしょうか。

結論としては,「興味は周りの刺激や状況から沸くものだけど,そこから1歩前進して自分で新しい疑問などを見つけてみよう」ということです。こうすることで,調べる能力や,学ぶ楽しさを感じることができます。

学ぶことは基本楽しいことです。

深い興味をもって学習出来たら最高ですね。

 

ここまで読んでくださり,ありがとうございました。お役に立てたら嬉しいです😊。

みりんでした。

参考著書:大島純・千代西尾祐司(2019).主体的・対話的で深い学びに導く 学習科学ハンドブック 北大路書房.