元カレ① 高校教師 その14
アラフィフの私が高校生だった時のことです
私は結局、23時近くに帰宅しました。
「ちょっと遅すぎるわよ!」
「ごめんごめん、盛り上がっちゃって。
これ残り物だけどお土産だから。」
先生にあげようと思っていたケーキを母に渡します。
父はもう寝たようです。
「なんかさっき、あなたから電話があったあとに電話があったけど。友達がケガをして病院に付き添わなくちゃいけないから、今日は行けなくなったって。名前わからないけど男の子からだったみたいよ。」
父が電話を取ったようです。
きっと、冷たくぶっきらぼうに対応したんでしょう。
先生がかわいそうになりました。
すぐに先生に電話しましたが、まだ帰っていないみたい。
何回かかけて、やっとつながったのは25日になってからでした。
「ごめんな。今日は行けなくて。怪我をした奴がいて病院まで付き添ってたんだ。今うちに帰って来た。」
「心配したんだよ。」
泣くつもりはなくても涙が出てきます。
「どうした?泣いてる?」
先生の前で泣くのははじめてでした。
本当は涙もろいのに、人前で泣くのは負けだと思っていたのです。