関西電力㈱ 丸山幹線 PARTⅡ | 鉄子だっていいじゃない

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鉄道・送電鉄塔、その他趣味のblogです

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 関開閉所から西方向に、【岐阜ファミリーパーク】という施設があり、その施設を丸山幹線が通っています。
 画像奥が関開閉所方向になります。
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 ある時、所用でこの付近を主人が運転する横で車窓を眺めていたら、山裾に異形の鉄塔を発見したので、改めて、近づけるところまで行って来ました。
 最終処分場があって、その施設をぐるっと一周しながら、目的の送電鉄塔が最もよく見えるところで撮影しました。
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 逆光の関係で、鉄塔が山と同化しているためとても判り辛くて大変申し訳ございません。orz
 耐張碍子鉄塔がベースに思えますが、一番上は箱舟型腕金(ブログ【毎日送電線】のsarumaruhideki氏が命名)のようで、1番下の腕金はスカートみたく見えます。
 あとでこれは【ねん架鉄塔】と呼ばれるものだと判明しました。(brounghum23師匠、いつもありがとうございます。)
 ねん架鉄塔について、ウィキペディアでは下記の通り。
 捻架(ねんか・ねんが)は交流送電において、架空送電線路の各相のインダクタンスや静電容量の不平衡を解消するために考案された画期的な手法。
 交流送電では、主に三相三線送電方式が用いられている。この送電方法では各相120度ずつの位相角のずれとなり全体の位相の和が0となるが、架空送電において架空送電線の線路の位置が異なると、場所によって相間、もしくは大地間において、作用するリアクタンスや静電容量が異なり、力率にずれが生じる。
 そのため送電中で、送電線路を捻ることで各相の電圧、電流のずれを解消し、三相スター結線の中性点、または変圧器の中性点に残留電圧を発生することを防ぎ、効率よく送電が行うことができる。つまり、捻架を行うことで送電による電力損失を減少させることができる。これは高電圧送電であれば特に顕著に差が現れるため、鉄塔による高所高圧送電線路では、送電電圧[kV]に1[km]を掛けた値毎に、捻架が行われている。
 また、通信線への誘導や、コロナの発生を低減することが出来ることから、最も簡易な損失削減手法として国際的に用いられている。
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 さらに老番方向で見つけた丸山幹線を撮影。I型懸垂碍子が斜めに振れているのにビックリ。
 耐張碍子鉄塔ではよく見られるのですが、角度鉄塔と呼ばれるもので、線路の水平角度がある箇所に用いられる鉄塔です。懸垂碍子だとこのようになるんだなあと感心しました。
 所によっては、振れっぱなしの角度を抑制するために、片側に錘を付けているのも見られるのだそうです。