場立ちと手サイン | リアルに矢島金太郎的な男の営業って素敵やん♡ Powered by Ameba

東京証券取引所と大阪証券取引所がそれぞれ臨時株主総会を開き、両社の合併契約の承認を得た。

これにより来年1月1日に持ち株会社「日本取引所グループ」が発足することが正式に決まった。

東証と大証に上場する企業の時価総額の合計はロンドン証券取引所を抜き世界第四位になるらしいです。

確か最近じゃロンドンとシンガポール証券取引所が合併する話しもありますね。

東京証券取引所といえば、
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場立ちによる手サイン。

コレ、デパートのバザール会場ではないです。

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コレ見てよ、凄い活気!

1999年4月に立会場そのものが閉場しコンピューター化されてしまったため、今では活気に溢れた場立ちによる手サインを見る事はできない。

1972年はに立会場の冷房が壊れて、氷柱を立てながらの取引したそうです。
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(オトーチャン頑張ってるね。リゲイン一本いっとけ)

今は円状の電光掲示板が映し出されるが、一昔前までは広い取引所で、大勢の人が手のひらを振ったり、変わった身振りをしたりして、しきりに合図を送る様子が放送されていました。

男達が活気のある立会場の中でやりとりする手サインは本当に格好よかった。

実は大学3年生の時、東証見学に行きました。

ワタクシこう見えても、政治経済学部政治経済学科でしたので(笑)

ちなみに日本経済のゼミに入ってました(爆)

2階から見学して、まずビックリしたのが、場立ちの数!

1000人位居たんじゃないかな。

それはそれは活気に満ち溢れ、飛び交う手サインに相場が大台を超えた瞬間に沸き起こる大歓声と大拍手…

迫力がハンパなかったです。

世はバラ色のバブル時代だったのもあるが、「ここが日本経済を動かしている場所なんだ」と妙に感動したのを覚えている。

この時代につけた日経平均株価の最高値は、1989年12月29日の38,915円87銭!

今がだいたい9,000円台前半で取引されてるので約4倍。

あんな時代は二度とこないですよ...

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昔も今も、東証における年末の大納会と新年の大発会は一大イベント、とくに大発会では女性職員は日本の証券取引所らしく皆振袖で出勤し、年初めの取引に彩を添えます。

そんなバブルの恩恵を1年位しか享受できなかった訳でありますが、東証の手サインには非常にユニークなものが沢山ありました。

例えば、

伊藤忠商事の銘柄を表すには、投げキッス。

伊藤チューだからw

ミシンで有名なブラザーの場合、胸の前に手でブラジャーの形つくる。

ブラザー=ブラジャーだからww

三越の場合は、指で3をつくり肩の後ろへ。

三が超えるからwww

もうね、オヤジギャグの世界ですよ(笑)

アサヒビールの場合、

砲丸投げのフリ(朝日が昇るのをイメージ)をした後に飲む仕草。

JALは、

両手を広げてパタパタする。


なかなかひょうきんでしょ(爆笑)


カルピスに至っては放送コードギリギリっていうか、禁止レベルですよ。


そういえば東証の2階に手サインを教えてくれるロボットがあったけど、今は無いみたいです。

手サインは、証券会社によって若干の違いはあるものの、おおよそ統一されている。

ちなみに取引所内で使う手サインの数字の表示方法は、築地の魚河岸でマグロなどのセリで使う数字と同じだそうです。

扱う商品は違ってもどちらも市場(いちば)ですもんね。

やってることはおんなじっていうことでしょうか。

手サインで表示できる主なものは以下のようになります。

1. 執行する注文内容の連絡
2. 約定した注文内容の連絡
3. 売り気配、買い気配の連絡
4. 売り手口、買い手口(大口の売買注文を執行した会社名の連絡)

基本的には、銘柄、売り買い、価格や株数(数字)の組み合わせでこれらを表示することが出来ます。

取引に関することであれば、すべて手サインで表示することができるといっても過言ではないでしょう。

では、取引に必要な基本的なサインをご紹介しましょう。
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左一番上の段から左に向かって1.2.3。

ちなみに、

十~表示した指を軽く横に振ればOK。
百~表示した手を前後に振る。
千~表示した手を左右に振る。
万~表示した手を握る(グー)にする。
十万~左手で十万の位の表示+右手で○を作るor右手で十万の位の表示し、そのまま左右に振った後握る。
百万~左手で百万の位の表示+右手で○を二つ並べるように表示する。
千万~左手で千万の位の表示+右手で○を三つ並べるように表示するor左手で千万の位の表示+表示した指を右手で握って引抜く動作。

となります。

売りと買いについては、自分に手の平を向けて表示すれば「買い」、反対に手の甲を向けて表示すれば「売り」となります。

例えば「伊藤忠」を322円で5万株買うという手サインは次のようになります。

発注は(1)銘柄、(2)値段、(3)株数及び売り買いの区別の順で表示しますので、

上記の注文の場合(1)伊藤忠、(2)322円、(3)5万株買、の順で表示します。

伊藤忠は「チュー」と言います。

まずは、手サインで「投げキッス」のジェスチャーをします。

322円の百の位は省略して、22円と表示しますので、両手でVサインを作ります。

5万株買いは、手の平を自分に向けて、右手でパーの字に開いた手を握る(グー)にすることによって表示します。

1. 投げキッス
2. 両手でVサイン(手の平は相手側)
3. パーからグー(手の平は自分側)

とやれば、伊藤忠、322円で5万株買の手サインの出来あがりです。

約定の連絡は。

場立ちが注文(伊藤忠、322円で5万株買)の手サインを受けると、その銘柄を取り扱っているポストに行って注文を発注します。

運良く約定が付くとそのまま手サインを返します。

約定がついたと言う手サインは簡単です。

左右の人差し指を重ねて×を作れば「約定した」という手サインになります。

つまり、伊藤忠、322円で5万株買えた場合は、

1. 投げキッス
2. 両手でVサイン(手の平は相手側)
3. パーからグー(手の平は自分側) ここまでは注文発注とサインは同じ
4. 左右の人差し指を重ね合わせて×を作る 約定できたのサイン

とやれば、「伊藤忠」を322円で5万株買えたという手サインの出来あがりです。

注文発注のサインの最後に×をくっつければ約定完了の手サインですから簡単でしょ。

丼をかき込むジェスチャーで単純に“食事”とか、“トイレ行ってくる”は昔の水洗便所みたいに紐を引っ張るジェスチャーで取引以外の連絡も手サインでやってたそうです。

リーマンショック以降、低迷を続けている日本経済。

景気を判断する一つの目安となるのが日経平均株価。

まだまだ一万円台にはほど遠いですね。

ガキの頃、経済関連のニュースで大人達の場立ちと手サインの場面が流れると、幼心にも日本ってスゴイんだなぁと感心したもんだ。

昔も今も資本主義社会において、重要な場所であるんですが、

やっぱり、カネでカネを儲けるのって、博打でしかないと思うんですけど...

華やかで活気に満ち溢れた東京証券取引所の場立ちと手サインよ、

永遠に。


ブログ管理者より