ご機嫌いかがですか
社労士ヴィオリラ奏者の妃城みれいです。
先週、期間限定の出張ヴィオリラ体験会のご案内をしたところ、早速お問い合わせをいただきとても嬉しく思っております
バイオリンに憧れていた方にとって、ヴィオリラは正に「渡りに船」と言わんばかりの楽器。
「歌うようにバイオリンを奏でられたら気持ちよさそう♪」と思っても、さすがに大人になってから挑戦するとなると、バイオリンはなかなかハードルが高い楽器ですよね。。。
かく言う私も、小学生の時にバイオリンを習いたいと言ったのですが、「バイオリンは3歳から始めないと無理」と固く信じていた母によって、あえなく却下されてしまいました(笑)
その代わりに、私はフルートを始めましたが・・・
ヴィオリラのコンサートにご来場くださった方から、「弓が難しそう・・・」とよく言われるのですが、左手で押す音階ボタンがピアノと同じ配列になっているので、鍵盤楽器のご経験がある方にとっては、バイオリンよりずっと取っつきやすい楽器かと思います。
また、尺八など「音を出す」だけでも一苦労という楽器があることを考えれば、ヴィオリラは容易に音を出すことができます。
左手で音階ボタンを押しながら、右手で弓を前後に振るという動作も、実際にやってみると、意外と難しくないと感じられると思いますよ
ただ・・・正直にお伝えすれば、「簡単な楽器です」とは口が裂けても申し上げられません(苦笑)
ヴィオリラはピックアップマイクで音を拾いアンプを通して音を出す楽器なので「電子楽器」と間違われがちですが、電気を通しているだけで、れっきとした作音楽器です。
特に、ヴィオリラは正確な音程をとるのがとても難しい楽器です。
「音階ボタンがあるから簡単でしょう?」と思われるかもしれませんが、
これがかなりのクセモノ・・・
音程を確定させる左手指はしっかり押さえ込まないと音程が取れないので、指には相当の力をかけなければなりません
指のどこに力を入れ、どのくらいの力加減で、鍵盤ボタンのどの辺を押し込むかという些細なことが、音程や音質に大きく影響してしまう楽器です。
そのため、音痴にならないよう自分の耳で一音一音しっかりと聞き分けながら弾くことが求められます。
一方、弓を持つ右手には殆ど力を入れません。
そこがバイオリンなどとの大きな違いで、バイオリン経験者がヴィオリラを弾くと、弓圧が強くなりすぎて、「ギーギー」という弦を強く擦る音だけが目立ってしまいます
右利きの方にとっては、利き手とは反対の左手指に力を入れ、利き手である右手の力は入れずに弓を前後に動かす・・・。
う~んすごい脳トレですよね
また、ピアノなどの鍵盤楽器は、正確な音程を聴き分けて弾くという感覚を持って弾く方はあまり多くないかと思います。
と言いますのは、ピアノは普通は専門家に調律をお願いするものなので、弾く度に音程を合わせることもなければ、ましてや打鍵する音程を自分でコントロールできるものでもありません。
そのため、学校の講堂にあるような古いグランドピアノの音程が狂っていようとも、「あーピッチがずれてるわ・・・」と思ったところで、自分ではどうすることもできませんよね。
つまり、鍵盤楽器の経験がある方にとっては、左手で鍵盤に似た音階ボタンを押すことに馴染みはあるものの、一音一音の音程の正確性を耳で聴き分けながら弾くという感覚を身につけるまでが大変です
アコースティックな楽器全てに共通して言えることですが、良い音色で演奏できるようになるには、時間も根気も必要ですよね
知れば知るほど、奥が深いヴィオリラ
はじめにしっかり基礎を身に付ければ、どんな曲にも対応できます。
反対に、「ヴィオリラの良い音、悪い音とは何か」、「自分のヴィオリラの最も心地よい音色が出せるベストな力加減を探ろう」というような、音に対する意識が薄いまま年月を過ごしてしまうと、「ヴィオリラはピッチが安定しないイマイチな楽器だ」と楽器としての限界を感じ、やめてしまう方もたくさんいらっしゃるのだそうです
新しい楽器を手にすると、どうしても曲を弾きたくなってしまいます。
(もちろん私も)
けれども、ゆっくりでも音に対するこだわりを持つことが、ヴィオリラ上達の一番の近道です
ヴィオリラは、とても育て甲斐のある楽器ですよ
ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひ一度体験にいらしてみてくださいね
社労士ヴィオリラ奏者
妃城みれい