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2008年 韓国映画 125分
原題:THE CHASER 年齢制限:R15+
監督・脚本:ナ・ホンジン
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チェイサー(chaser)とは追う者、追撃者の意味。2008年公開だが、徐々に知名度を上げたため?か、2009年で爆発的ヒットのようで2009年外国映画部門の4位を獲得。
哀しき獣で、監督脚本のナ・ホンジン、すげー!と思い、やっとのこと借りてきた旧作DVD(ずっと貸出中だった)で見ることが出来た。
韓国で起こった実際の事件をモチーフにしているとのことで、wiki 見ると、すごい事件だった・・・
それに伴い、上映国の韓国ではR18+の視聴制限だが、日本ではR15+ そんなに違うものなのか。
惨殺シーンがカットされてたけれど、そのせいなのか、それとも・・・
2009年、この年のキネマ旬報の外国映画部門上位は1位 グラン・トリノ 2位 母なる証明 3位 チェンジリング、 次に チェイサーで、その下には、スラムドックミリオネアやイングロリアルバスターズとかもあり、すごいランキングにはさまれているとDVD見る前に思い、見終わった後このランキングにはいるだけのものと納得した。
さらに驚いたのは、ナ・ホンジン監督、脚本も担当したらしいけれど、これが初監督作品らしい。1974年生まれで撮った当時は30代半ば?
遅咲きかもしれないが、映画を始め芸術分野で様々なプロを生み出し続けている韓国、(確かここ十数年で文化面が自由化された部分が多く、映画監督を始めたくさんのアーティストが育っている)、これからどんどんこんな人たちが出てくるのか。恐ろしいけど楽しみです。
あ、ストーリー書いてない。
主人公のジュンホ(キム・ユンソク)は、元刑事で今はデリヘルの元締め。
最近、仕事に出て行ったっきり、帰ってこないデリヘル嬢に目がつくようになった。
もしや売り飛ばされた?
そんな疑惑から、4885の電話番号の男に行き着く。さて真相を暴こうとするとその4885から電話。
女を向かわせ、4885のいる住所を聞き出そうとするが・・・
韓国でR18+の映画なのでそれなりな微グロシーンもあり。
ストーリーの残酷さも。最後の店のシーンはエエエエエと叫んでしまった。
ネタバレありの感想とか。今回は苦言無し ↓
すごい、すごい、すごい・・・・!!!
普段家でDVD見るときは、ながら見で、あ、このシーンもう一度なんて、映画館ほどの集中力なしで見ているのに、この映画はすごい。125分が一気に駆けていった。映画館でこの映画見たら、どれだけすごかったのだろう。大変悔やまれる。
本当にこれが初監督作品か?!と思ってしまうほどの完成度。面白さって、演出面や俳優の技術面もあるけれど、まずは監督の技量と脚本によって大きく支えられていると自分は思っている。
だからこそのナ・ホンジンのすごさ。
一般人は考え付かないであろう、猟奇殺人者の嗜好。実際の事件を調べていたからこその設定はあるのだろうけど、リアル部分は想像力で補うしかない。しかし、見事な飛びっぷり。
犬が遺体の指を食べてるのは、想像できたとしても、水槽の中に熱帯魚とともに遺体の頭と手の部分を水槽の中のインテリアとして使うなんて、飛びすぎ。
しかもその完成度。特殊技術すごい。お金かけて作ったんだなぁとホント思う。まあ、実際の女優さんを撮って首から下をCGで消したとかもありゆるかもだけど。どの道お金がかかっている。
哀しき獣では、ライバル役のミョンを演じたキム・ユンソクもすごい。哀しき獣とはぜんぜん違う表情。さすがとしか言いようがない。もちろんヨンミンを演じたハ・ジョンウも。あの冷たい目は、すごい。役作りか演出か。お見事です。
そんなわけで良かったというよりすごかった。見てない人は是非。
曜日選べば旧作DVDで安く借りられると思いますので。
あ、セットで哀しき獣もぜひとも見てほしい。まだどこかでやってるはず。
韓国の警察の不手際感。でもしっかりした人はいる。
監督の考えがちらほら見えてきそうです。
エンディングは哀しき獣ともども、観ている人に任せるパターン。チェイサーのほうがまだ救いがあるんじゃないかと感じ取れました。
【関連作品】
息もできない [DVD]/ヤン・イクチュン,キム・コッピ,イ・ファン
こちらは、ヤン・イクチュン監督主演の映画。
この方も注目しておきたい。
悪魔を見た プレミアム・エディション (2枚組) [Blu-ray]/イ・ビョンホン,チェ・ミンシク
残酷さ・残忍さ・そしてグロさは、こちらの方が上と思う。
覚悟してDVD借りてみてほしい。
