法律や政治の問題は複雑で、
そもそもの問題や議題を理解するために、
情報や知識や歴史を知る必要がある。
知らなければ、
そのテーマについて客観的な意見を持てず、
すぐに論破されてしまう
自分自身の生活に関わること
・・・食料問題や雇用問題、景気動向、生死について・・・・
身近なテーマであれば、日常生活のなかで機会があるごとに考えているので、
意見を持つことができる。(ただし、客観的ではなく主観的なケースも多いと思いますが・・)
臓器移植法改正のA案が衆院で可決されました。
http://www.asahi.com/politics/update/0620/TKY200906190455.html
A案では、「脳死は人の死」とみなすことで提供者の生前同意を必須条件から外し、家族の同意があれば0歳から臓器提供できる。
しかし、子どもの脳は回復力が強く、小児の脳死判定基準は専門家の間でもなお議論がある。親の虐待で脳死状態になる子どももおり、A案は移植を望む患者団体が支持しているが、大幅な要件の緩和には批判もある、
とのことです。
(参考)
時事ドットコム「現行の臓器移植法と4改正案の違い
」
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医療の発達と環境の変化(衛生面など)により、人間の寿命は延びた。
自然の摂理に任せていたら亡くなるはずの人々が救われ、延命できるようになった。
「救急医学から見た脳死
」によると、
脳死も、本来は亡くなるはずの人間が、数十年前に人工呼吸器(レスピレータ)が発明されたことで、脳幹機能が廃絶して呼吸中枢機能停止によって自発呼吸が停止した人に、人工的に呼吸させることができるようになった。
心臓はその自動性によって動くので、人工呼吸器で呼吸を維持すれば、脳幹機能が廃絶していても、呼吸と循環は一定期間維持していけるという事態(脳死)が生まれた、という。
(その他参考)
岡山県臓器バンクネット「脳死と植物状態について
」
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「個人の死生観」は、どのように形成されていくのでしょうか
法律など、多くの人々が関わる大きなテーマになればなるほど、
「個人の」意見だけでは弱くなってくる現実
個人の意見ではなく、それが普遍的であること、
多くの人が望むことなのだ、と説くためには、
様々な立場やケースを鑑みて、
過去の事例や歴史を参考にし、
多くの人に賛同や納得をしてもらえるために
ロジックを構築していく必要がある。
大人になってからの勉強は、視野を広げるためにするもの。
その勉強の成果を現実で試し、成功させていくこと。
少し話が飛びましたが、少し調べているうちに、
専門分野でない個人が「臓器移植法」について書くには、
ベースとなる知識がないと、意見すら言えないな、と感じたので、
備忘録として記します。