フジテレビで再ドラマ化されるようですね。

不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))/山崎 豊子
¥860
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テレビCMには、「不毛地帯 あと○日」
というテロップのみを流す、という戦略。


情報過多の時代なので、
好奇心を刺激する戦略は、

人は「見るな」と言われると見たくなる
という心理を上手にコントロールしていると思います。


私のように、原作を読み、ぜひ映像で見たい!
・・・という層がターゲットなのかも、ですね。


さて、「不毛地帯」は様々な解釈や感想を
持つ方が多くいらっしゃると思いますが、私は、

この本は、


●あなたは「信念」を持っていますか?


・・・と、主人公の壱岐正を通して
常に問われている内容だと感じます。


信念とは、軸、倫理観、真実、価値基準
などの言葉に
言い換えてもいいかもしれない。


自分の信念に抵触した場合は、
辞することを覚悟で、守る(戦う)べきものを持っているのか?


仕事をしていると、

白黒はっきりできない事柄が生じ、


グレイラインに落ち着かせたり、

正論ではなく合意が大事になってきたり、

意に反することも、何らかの納得理由をつけて、
折り合いをつけざるを得なかったり、


・・・そんなグレイゾーンが頻繁に出現してくる。


そして、ビジネス上では、

嘘にならない範囲で、事実を自分(自社・所属部署など)に
有利に解釈・編集して伝えること、

あるいは多少、都合の悪いことにはフタをすること、
を覚えていく。



相手に多大な迷惑や損害を与えない範囲で、
という注釈を付け(=言い訳)、
これが自分の出来うる最大限の寄与だと思い込む。


それが、スマートな大人の肖像なのだ、
ビジネスルールなのだ、と先輩方から習得していく。


何もかもに真っ向から対立するのは
確かにコミュニケーション能力に問題があると
評価されてしまうことだから、


これらのビジネスルールを身に付けつつ、
でも、自分の信念を持ち、そこに触れる場合は、
信念を貫く。


主人公:壱岐正の信念は何だったのか?



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追記:

ドラマ情報を転載いたします。


フジが10月から「不毛地帯」 唐沢寿明 白い巨塔に続き主演