(Wikipediaより)
1973年 (昭和48年)から1978年 (昭和53年)までサンデー毎日 に連載。単行本は新潮社 刊。1976年 に前半(4分冊の場合は1~2巻、2分冊の場合は上巻にあたる部分)が、1978年には残りの後半部分が出版された。『山崎豊子全集』(新潮社)では12~15巻に収録。
主人公の壱岐正中佐 は、瀬島龍三 (1911‐2007)がモデルと指摘されている。一方の主人公のライバル・東京商事の鮫島辰三は、日商岩井 の元副社長海部八郎 がモデルとされる。
1976年には山本薩夫 監督により前半部分が映画化(主演・仲代達矢 )され、1979年 には、TBS 系列で完全版として連続ドラマ化(主演・平幹二朗 )された。
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3巻を通勤電車の中で読んでいます。
P334の3行目、生きるうえで
キモチがやわらかく凛とするので抜粋。
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仏教の根本は、一言でわかりやすくいえば、
共生(ともいき)の精神だと思う。
自分のためだけの生き方ではなく、
自分の生き方が、
人に感銘を与え、人に幸せをもたらせる
自他共に生きる共生の心が存在しなければならない、
したがって、自分の執着、執念だけで動けば、
自分を縛すると同時に、相手をも縛することになり、
共生の世界を失い、修羅の世界に没してしまうことになる。
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10代や20代の頃って、
自分ひとりで生きているような錯覚と
法律などの規制や経験不足で、
それでもひとりで生きていけない現実と、
なんだかひりひりしていた。
先日、学生アルバイトちゃんの
祝★卒業&社会人の飲み会を開催。
彼らを「未来」と呼び、
お前ら未来なんだからガンバレよ、と激励。
たったひとつの年の差なのに、
新卒の新人ちゃんには、手厳しい言葉の羅列
があっただけに、このボーダーラインは、大きい。
当然なのだ。
社会人(社員)とアルバイトには、求めるものが違う。
期待値が違う。
不毛地帯へようこそ。
「納得できない」ことが多く、自分が納得できないことは
頑として譲らない新人ちゃんに、わたしは
「納得するんじゃなくて、折り合いつけてみたら?」
と言ってみた。 ああ。不毛地帯の住人ね。
今は、納得できないことが沢山あると思うけど、
そのなかで、本当に自分にとって譲れないモノ、
大切な考えを精査して残ったものが、自分の軸になるのよ。
それ以外は、折り合いつけたほうが人生、楽しい。
現実と主張は、必ずしも一致するものではないから。
それが共生の精神だから。
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