■びょうどう 【平等】


(1)差別なく、みなひとしなみである・こと(さま)。

⇔不平等

「―に扱う」

(2)近代民主主義の基本的政治理念の一。すべての個人が身分・性別などと無関係に等しい人格的価値を有すること。
「自由、―、博愛」

(3)〔仏〕 真理の立場から見れば、事物が独立しているのではなく、同一の在り方をしていること。

⇔差別(しやべつ)

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■こうへい 0 【公平】


(名・形動)[文]ナリ

かたよることなく、すべてを同等に扱う・こと(さま)。主観を交えない・こと(さま)。

⇔不公平

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「個人にとってマーケットほど公平なものはない」


作家の石田衣良氏のインタビュー記事の一文。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-35655620081229



学校のルールと社会のルールの決定的な違いは、ここにあると思う。


学校のルールは「平等」

社会のルールは「公平」


日本の義務教育は(少なくとも自分が受けていた時代は)、

徹底した「平等」の精神を持ち、けれど受験戦争という言葉が

出るように偏差値で「区別(目安を付ける)」する、という構造になっている。


お金にまつわる欲望に否定的な雰囲気を持つ環境に育ち、

学校を卒業したら、急遽、「公平」の社会に投げ込まれる。

(一般企業に就職した場合)


そして、公平さに目を見張る。


石田衣良氏のインタビューを抜粋。


 「会社員や契約社員の人たちは生活が苦しくて大変だとも思う。

いつも使われていることばかり考えていて、

だれが雇ってくれるんだろうかという不安もある。

しかし、労働も大事だがマーケットも大事だ。


僕はかつてフリーターだった時、世界経済の動向をずっと考えていた。

そうすれば、自分の仕事のきつさと同時にマーケットにあるチャンスも分かってくる。


世界の見方も複層的になる。

1つの世界だけですぐに行き詰まってしまって、

もうだめだ、死んでしまおう、ということにならなくなるのではないか」


この「複層的」という考え方と生き方を習得していく時期にいる、と思う。


わたし自身、今の社会構造も理解していないので、

整合性のある説明はできず、直感的なことですが、

転換期にいる今、

2重構造、複合的な考え方、多様性、

既に著名な方々が言われている事柄が、本気で大事になってくると思う。


情報を制して、これからの時代の動向を見据える人材。

どんな時代にあっても、環境変化に対応できる人だけが、生き残れる。