速読術の要諦は、熟読にある。
記憶が定着しやすいように基礎的な知識をしっかりと蓄えておく。
フォトリーディングとか、速読とか。
時間の制約ありきで給与を頂戴する労働者、サラリーマンにとって
「効率的」というキーワードに付随することは、魅力的にうつる。
短時間で知識を得られる、とか、
実は私は、「速読」カテゴリの本を読んだことはないのだが、
やはり興味をそそられるものの、なんだかしっくりきていなかった。
が、冒頭の言葉。
速読術の要諦は、熟読にある。
「国家と人生」という対談本の一文。
この言葉は、自分の実感にぴったりくる。
仕事をしていても感じるのだが、
やはり学校で何をどのように勉強してきたのか、
は、社会人になったときに影響を与えるものだと思う。
今の会社に来ている大学生のアルバイトちゃん2人は、
偏差値70以上の学部に籍を置いている。
何が違うのか? 集中力が半端ない。
アルバイトちゃん2人を見ていると、
勉強するなかで自然に身についてきた能力があり、
それはそのまま、仕事の場でも使える。
●集中力
●物事の本質(ポイント)を見抜く力
(やみくもに勉強していても合格しない)
●感情をコントロールすること
(遊ぶ時は遊ぶ。勉強するときは、する、と
自分をコントロールしないと、勉強好きの人以外は難しい)
●応用力
(複数の教科をする中で、共通項を見つけ、応用して
覚える、理解していく)
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基礎学力、基礎知識がない事柄については、
自分の意見さえ持ちようがないのだ。知らないから。
わからないから。
たとえば今、私に「右翼について述べよ」とか
「金融危機について、あなたの意見を」と問われても、
お恥ずかしいことに、答えられない。
右翼については、本当に知識がないし、
金融危機も、テレビや新聞ニュースの報道で
伝えられていることの断片を知っているにすぎない。
本当に基礎、基本というのは大事だな、と思う。
何か1つ、1つでもいいから本気で取り組むと、
本質が見えてくる、という。それは応用が効く、と。
大人になってからでも始められる。
気づくか、気づかないか。
気づいて行動するか、だ。
最初は苦しい。そこで踏ん張って、継続すれば
次のステージへ行けるのだ。