キンモクセイの香り。


雨上がりのアスファルト、

夜の道で漂う香。姿は見えない。


ストレスなんて、バカげてる、と思うけど、

東京コンクリートジャングルの住民で

「平民」に属している人種たちは、

イヤでも感じてしまう。


鈍感に、気づかないように感じないように

耳にイヤホンの蓋をして、携帯で、自分の脇を縦横無尽に

通り過ぎる人、触れるほど近距離にいる人々の群れをシャットダウンする。


でも、匂いだけは、入ってくるんだなー。


そのうち、鼻栓が流行ったりして。