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話のコレクション

食べ歩き、旅行、散歩を中心に記事にします。が、それらに行けぬ時は、古今東西の興味深い話を記事にします。

心霊体験したことある?

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今日、7月26日は、「幽霊の日」だそう。
じゃ、それらしい話を書こう。
 
私は東京都大田区で、0歳~19歳まで暮らした。
住んでいたのは、祖父が建てた木造の一軒家。土地は100坪弱。
 
バブルの頃、この家の土地に、3億円の値が付いた。
そんな折に、祖父が亡くなった。
すると父の兄弟間で、醜い相続争いが勃発。
土地は父と、その兄弟でわける事になり、私の一家は、どこかに移り住む事になった。
 
 
急な事だったので、深く考えず、母の実家近くで暮らす事にした。
母の実家は、埼玉南部の町にある。
我が一家は、古臭い小さな平屋を借りて、住んだ。
 
ある年の3月の事だ。
夜中に目が覚めると、体が動かない。
おまけに、何者かが私の体に乗ってきた。
そして、私の体を、上からぐいぐい押してくるのだ!
 
(ここままでは、まずいぞ!一生体が動かなくなるんじゃないかっ)
私は、強い不安感に襲われた。
 
右足の指を、何とか動かした。
すると、すーーーーっと、体に乗っている者がいなくなった。
再び体を、自由に動かせるようになった。
 
この時、不思議だったのは、掛け布団の周りが、生暖かった事だ。
 
この時は、3月上旬である。しかも夜中の2時とか3時で、この部屋には暖房がない。
暦の上では春でも、部屋の空気は、冷たいのだ。
 
ところが、何故か、掛け布団の上の辺りだけが、生暖かいような空気なのだ。
 
科学的に見た場合、「金縛りは心が起きていても、体は寝ている状態でなる」と言う。
 
だが、誰かが体の上に乗ってきた感じがしたり、布団の周りが、何故か生暖かい空気だったので、
 
(あれは、心霊現象だったのでは?)
 
と、30年以上だった今でも思っている。
 
この借家には、4年半住んだ。
この間、母親も金縛りに、二度遭っている。
 
母親は、78年生きた。その中で、金縛りに遭ったのは、二度しかない。
母親が金縛り体験をしたのは、この借家に住んでいた時のみ。
 
私も金縛りに遭ったのは、この借家に住んでいた時だけだ。
 
(この家に、何かいわくでもあるのでは?)
 
と推察された方は、正解。
 
我が一家が、この借家を出てから数年後、こんな話を聞いた。
 
「あの借家がある辺りは、昔は藪だった。藪だった時、首つり自死した男性がいた。その後、あの借家が建てられた」
 
思えば母親は、金縛りにあった時、こんな事を言っていた。
「昼寝していたら、金縛りに遭ったんだよ。その時、大きな男が、あたしの上に乗って来たような気がしたんだよ」
 
自死した男が地縛霊になり、それで、私や母親に、金縛り体験させたのだろうか?
 
あの借家は、それからしばらくして、誰かが購入した。
購入者が建て直し、今も住んでいるようだ。