ラファエロといえば、ミケランジェロ、ダ・ヴィンチと並ぶルネサンス期の偉大な芸術家だ。
彼の作品に、バラの聖母がある。
この名画は「マドンナ・デラ・ローザ」とも呼ばれる。
さて、最近、人工知能(AI)のニューラルネットが、この名画の真実を暴き出した。
人工知能の分析によると、聖母子と洗礼者聖ヨハネの3人は、
「ラファエロが、描いたもので間違いない」との事。
ところが、絵の左上にある聖ヨセフは、「ラファエロが描いたものじゃない」との分析結果を出したのだ。
「バラの聖母」は、昔からラファエロのオリジナルか、そうでないのか、論議が絶えなかったという。
今回の人工知能の分析により、4人中3人は、ラファエロが描いたもの。
残る聖ヨセフのみ、他の画家が描いた、とはっきりした。
今後も、AIアルゴリズムに基づく新たな分析手法を用いれば、名画の真実が次々暴き出されるに違いない。
そして贋作が、高額で売買される事もなくなるのではないか?
今世紀に入ってから、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵が次々出て来て、中には高額で売買されたケースもある。
でも本物なのか、疑問な物もあった。
腕の良い贋作画家が、数百年前の絵の具を使えば、ダ・ヴィンチが描いた作品のように見せかける事が可能なのだ。
今後、AIアルゴリズムを有効に使えば、名画家の贋作を駆逐する事が可能である。