ショートヘアでもいいじゃないか | 話のコレクション

話のコレクション

食べ歩き、旅行、散歩を中心に記事にします。が、それらに行けぬ時は、古今東西の興味深い話を記事にします。

 

現在開催中の東京オリンピックで、韓国の女子アーチェリー選手安山(アン・サン An San)が2つの金メダルを獲得した。

 

ところがそんな彼女に対し、あろうことか韓国の男性から中傷が相次いでいるという。

 

競技の時、安山はショートヘアだった。中傷している男どもは、これが気に食わなかったらしい。

 

中にはネット掲示板などに、

「短髪なのを、謝罪せよ!」

「メダルを返上せよ!」

とまで、書き込んでいる者がいるらしい。

 

髪が短いだけで、メダルを返上せよ、とまで言う韓国人男性の気持ちが、私には理解できない。

私は日本人だからね。

 

安山を非難する男には、こう言っている者がいる。

「安の髪型は、フェミニストの証しだ」

 

フェミニストには、2通りの意味がある。

①女性の権利を尊重し、女性に対する不平等の解消を唱える人

②女性に優しく接する男性

 

ここでは、①の意味がある。

 

韓国社会は、いまだに男性が女性より優位だという。

だから韓国人男性の中には、女性が自分たちと対等になろうとするのが、

(気に食わない)(けしからん!)

と思う者が多いのだろう。

 

そして、安山のショートヘアに、男と対等だ、という主張を感じた。

それで、男の優位性を守りたい一部の者が、中傷に走ったのだろう。

 

韓国は隣国だけに、日本と何かにつけて似ているようなイメージがある。

しかし、実際は、かなり違う面もあるようだ。

 

日本には、こんなコテコテの男尊女卑思想を持つ者は、すっかりいなくなった。

 

「女性が短い髪をしたって、いいじゃないの」

と言うのが、現在の日本人男性の一般的な姿勢である。

 

私も含めて・・・。

 

そんな私からすると、このニュースで韓国人男性がずいぶん古臭く見えた。