NHKは、2022年の大河ドラマを「鎌倉殿の13人」だと制作発表した。
このドラマの主人公は、北条義時である。
北条義時は、鎌倉幕府初代将軍源頼朝の妻北条政子の弟。
将軍の妻の実家というのを巧みに利用し、権力を我が手におさめた。
さて、北条義時の父親といえば、北条時政である。
時政は、典型的なマキャベリスト。
政敵を罠にはめて、追い落とす、暗殺するなどを得意としていた。
「目的の為なら、手段を選ばない」
という人物である。
孫の源頼家が、妻の実家(比企氏)とべったり仲良しで、自分達の言う事を聞かないと、伊豆半島にあるお寺(修禅寺)に幽閉。
次いで刺客を放ち、暗殺した。
さらに、頼家の息子の一幡も、母が比企氏だったので気にいらない。
郎党を差し向けて、命を奪ったという。
一幡は、この時まだ6歳であった。
つまり、思い通りにならないと、孫やひ孫まで平気で殺めてしまうのだ。
こんな人物だから、木像の顔を見ても、悪党風である。
強面で、いかにも食えない、何か魂胆がある、という雰囲気。
像の顔を見ているうちに、私は、
(誰かに似てるな。見覚えがある気がするな)
と、思うようになった。
よくよく見ると、中国の外務大臣・王毅に、顔が似てるな、と思う。
でも、王毅外相はいい人なんだろう。
顔は似てても、性格が違うのが人だから。
あの像そのままなら、時政は王毅外相に似た容貌だったのでは?