今日、ネット上で、「インターセックス」という言葉を見つけた。
恥ずかしいが、この言葉、私は知らなかった。
調べてみると、これは、
「男性と、女性の特徴を、有している人のこと」
であった。

最近、ベルギー人のモデル、ハンネ・ギャビー・オディール(Hanne Gaby Odiele)さんが、
「私は、インターセックスだ」
と告白した。
彼女は、生理がないし、子供を産むことができない。
しかし、
「男性のシンボルがないから、立って用を足す事もできない」
という。
彼女自身の分析では、
「自分は、インターセックスだが、どちらかというと女性寄りの人間だ」
との事だ。
私が子供の頃読んだ医学漫画に、「両性具有」の人が出てきた。
その漫画とは、手塚治虫氏の代表作「ブラック・ジャック」だったか?
両性具有とは、女性、男性の特徴を共に持っている事だ。
この時、私は、それは漫画特有の嘘で、実際はそんな人はいないのかな、と思った。
しかし、大人になってから、実際にいる事がわかった。
ただし、日本ではそういう人は、「両性具有」と呼ばれるから、インターセックスという言葉は聞かなかった。
確か、人間は母親の胎内に宿ると、最初は誰でも女性なのだと思った。
そして、そのまま女性で生まれてくる人もいるし、男性に変わってから生まれてくる人もいる。
男性だって、女性ホルモンは持っているし、女性だって男性ホルモンは、持っている。
また、若い頃血気盛んだった男性が、年を取るにつれ、人柄が丸くなるのは、30歳過ぎると、男性ホルモンが減ってゆくからだとか。
一方、青春時代は、しおらしかった女性が、オバサンになると、ずうずうしく、男っぽく、かっとして切れやすくなったりする。
これは、女性ホルモンが年を取るにつれ減ってゆき、そのくせ、男性ホルモンも出ているから、男性ぽくなってしまうからだという。
そんなわけで、インターセックスじゃない人でも、男性ぽいところもあれば、女性ぽいところもあるのだ。
インターセックスの人は、人類全体では、0.05~1.7%いるというデータもある。
私が、知り合ったブロ友さんには、「以前看護師をしていた」というかたがいた。
その女性が、こんな事を言っていた。
「女性が体調が悪く、病院に検査に来る。検査したら、初めて子宮がない事に気がつき、驚愕する。こんな事は結構あるのです。勿論患者の秘密だから、病院は口外しないし、本人も恥ずかしいから、人には言わないようですけどね」
しかし、0.05~1.7%とは、想像よりも多い数字である。
それぞれの人が、その事に悩みつつ人生を送っているのだろう。
人生は、楽しいけれど、悲しい、つらい面もある。