パキスタンの最北フンザ地方というのは、風光明媚な渓谷があるため、旅の専門家から、
「桃源郷だ」
と評される事がある。
それからフンザ地方は、1974年まで、藩王が支配していて、「フンザ王国」となっていた。ただし、パキスタンから、独立した事はない。
あくまで、パキスタンの中に、フンザ王国はあったのだ。
風光明媚なこの土地は、世界中を旅して歩いている日本の若者から、
「名作アニメ映画『風の谷のナウシカ』のモデルの地は、ここか?」
と、一時騒がれた事がある。
この噂に対し、「風の谷のナウシカ」の監督宮崎駿氏は、
「『ナウシカ』のモデルの地は、中央アジアの砂漠地帯だ」
と否定した。
しかし、フンザには、「風の谷のナウシカ」に出てきた土地を連想させるような雰囲気が、確かにある。
フンザの湖
フンザにあるつり橋。高所恐怖症の人には、まず渡れなさそう
春になると、フンザ地方には、アンズの花がたくさん開花する。
その風景は、遠くからだと、桜が多く咲いているようにも見え、この点からも、ここは、日本人好みの絶景である。