皆さんも、外食はした事があると思う。
長い人生を送れば、たいてい飲食店には、入るはずだ。
人生に欠かせないものの一つが、飲食店である。
さて、歴史のある国には、とんでもなく古い飲食店があるものだ。
この記事では、それらの一部を紹介しよう。
創業年が判明している日本最古の食事処は、京都市にある「本家尾張屋」である。
ここは、1465年に創業したという。
1465年といえば、まだ室町時代であった。
織田信長が生まれる約70年前に、誕生した店である。
本家尾張屋の看板メニューは蕎麦。
本家尾張屋の本店
住所 京都府京都市中京区車屋通二条下ル仁王門突抜町322
しかし、この店が、世界一古い食事処かというと、それは違う。
もっともっと古い店が、海外にはある。
シュティフツケラー・ザンクト・ペーター。
ここは、オーストリアのザルツブルグにあるレストランだ。
創業したのは、803年。
約1200年も前に開業したこの店は、
「世界最古の飲食店」「世界最古のレストラン」
であるという。
店の内部も、世界一歴史のあるレストランらしく、お城のようにとても重厚である。
しかし、意外や自慢の料理、看板メニューはないそうだ。
フランスの首都パリに、「トゥール・ダルジャン」がある。
この店は、1500年代に開業したフランス最古の飲食店だという。
このレストランは、セーヌ川のほとりにあり、眺めが良い事でもよく知られている。
自慢の料理は、鴨料理。
アメリカで、一番古い飲食店は、古都ボストンにある「ユニオン・オイスターハウス」である。
この店の創業は、1829年。
自慢の料理は、生ガキとロブスターというのが、いかにもアメリカ東海岸にある店らしい。
スペイン最古のレストランは、首都マドリードにある「ボティン」だ。
このレストランは、1725年創業である。
スペイン料理というと、パエリアを思い浮かべる人が日本には多い。
しかし、
「スペイン人は、パエリアばかり食べている、と思っている人が日本には、多いね。でもパエリアを食べているのは、スペインの一部地域だ。スペインで、パエリアを出すレストランは、どこにでもあるわけじゃないよ」
と、日本のテレビ番組に出たスペイン人たちが、口をそろえた。
このスペイン最古のレストラン「ボティン」の看板料理も、パエリアではない。
子豚の丸焼きこそが、この店の看板料理である。