私は2013年4月17日、東京都中央区の人形町駅周辺を散策した。
この折、三光稲荷神社を参拝した。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190619/09/mirakuru460/4f/b6/j/o0461034614472308003.jpg?caw=800)
三光稲荷神社は、都心にある小さな神社だ。
それゆえ、すぐ見つけられるか不安だった。
高いビルに隠れていれば、見つけるのは容易ではない。
だが、人形町駅から少し歩くと、この神社の参道を示す石標が見つかった。
これなら、迷わず辿りつける。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190619/09/mirakuru460/18/91/j/o0461034614472308010.jpg?caw=800)
参道を示す石標の側には、こんな案内板が、立てられていた。
神社の由来を、私の言葉で簡単に説明すると、以下である。
この神社の名等は、元禄2年(1689年)の文献に登場するから、それ以前に創建されたと思われる。
大阪の歌舞伎役者関三十郎が、伏見より勧請したと伝わる。
彼が活躍した時代は、この地に、中村座があった。
おそらく彼は、中村座に出演する為に、大阪からやって来た時に勧請したのだろう。
大阪から江戸へ来る時に、勧請の為に、伏見に寄ったと推理する。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190619/09/mirakuru460/65/e7/j/o0461034614472308014.jpg?caw=800)
神社の参道、今は住宅地の路地になっている所を少し歩くと、神社の看板が見えてきた。
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190619/09/mirakuru460/1b/ff/j/o0461034614472308020.jpg?caw=800)
神社に到着。
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190619/09/mirakuru460/41/dc/j/o0461034614472308025.jpg?caw=800)
この神社は、入口が路地にある為、正面からの撮影が困難だった。
正面から撮ろうとすると、鳥居が、画像からどうしてもはみ出てしまう。
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190619/09/mirakuru460/ea/11/j/o0461034614472308031.jpg?caw=800)
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190619/09/mirakuru460/b5/29/j/o0461034614472308034.jpg?caw=800)
鳥居の左右にある狛犬は、なかなか迫力があった。
豪快な表情である。
![イメージ 9](https://stat.ameba.jp/user_images/20190619/09/mirakuru460/13/08/j/o0461034614472308040.jpg?caw=800)
境内へ入ったが、想像していた以上に狭かった。
ずいぶん小さな神社である。
賽銭を賽銭箱に入れ参拝した。
![イメージ 10](https://stat.ameba.jp/user_images/20190619/09/mirakuru460/f4/d5/j/o0461034614472308044.jpg?caw=800)
社殿のむかって左には、猫の置物がたくさんあった。
それも、そのはず。この稲荷神社は、猫と縁が深いのである。
家猫が行方不明になった時、飼い主がここへやって来て、
「猫が、見つかりますように」
「猫を、家へ戻してください」
などと、祈願すると、霊験があると昔から言われているのだ。
つまりここは、いなくなった猫を見つけよう、と飼い主が祈願する事で、有名な神社なのだ。
交通安全、家内安全、受験合格、縁結びの祈願で、有名な神社は日本全国にたくさんあるわけだが、「猫探し」の祈願で知られた神社は、本当に珍しい。
そして祈願した後に、猫が家に戻ってくると、飼い主はお礼に、猫の置物を奉納するという。
だから、猫の置物が、たくさんあるのだ。
![イメージ 11](https://stat.ameba.jp/user_images/20190619/09/mirakuru460/8d/c0/j/o0461034614472308047.jpg?caw=800)
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190619/09/mirakuru460/ea/a3/j/o0461034614472308050.jpg?caw=800)
お礼に奉納する猫の置物は、特に、決まった姿、形などはないようだ。
だが、招き猫型が多かった。
置物は、ほとんど白い招き猫だが、黄色や金色の招き猫もあった。
これらを見るうちに、奉納した飼い主さん達の喜ぶ姿が、何となく思い浮かんだ。
三光稲荷神社
所在地 東京都中央区日本橋掘留町2-1-13
●アクセス 東京メトロ日比谷線人形町駅・都営地下鉄浅草線人形町駅より徒歩5分