私は、2013年3月16日、埼玉の浦和駅近くの調神社を参詣した。
調神社は、「つきじんじゃ」と読む。
神使いがウサギという珍しい神社である。
この神社へ行くのは、二年ぶりだか三年ぶりだった。
独特のウサギの世界に浸りたくて、二、三年に一度の割で、行きたくなる。
神社の入り口には、狛犬のかわりに、ウサギの石像が鎮座している。
この狛犬がわりのウサギの石像からして、他の神社と既に違う雰囲気が漂う。
![イメージ 10](https://stat.ameba.jp/user_images/20190619/09/mirakuru460/4b/fa/j/o0461034614472306508.jpg?caw=800)
手水車の石像も、当然ウサギである。
![イメージ 11](https://stat.ameba.jp/user_images/20190619/09/mirakuru460/35/0c/j/o0461034614472306512.jpg?caw=800)
石像の丸々としたフォルムが、うさぎの特徴をよく表している。
![イメージ 12](https://stat.ameba.jp/user_images/20190619/09/mirakuru460/35/ee/j/o0461034614472306514.jpg?caw=800)
拝殿。
調神社は、地元では、親しみをこめつつ「調宮」とも呼ばれているという。
今から、2000年前に創建されたと言われるかなり歴史のある神社である。
そもそもは、境内に調物を納める蔵を造立したのが、開基だと伝わる。
調物とは、あの「租庸調」の「調」の事である。
江戸時代になると、調は、「つき」とも読めるので、月(つき)と結びついた。
それで、「月待信仰」が生まれ、月の使いであるウサギが、神の使いとされるようになったらしい。
拝殿の灯篭にも、ウサギの絵が描かれていた。
![イメージ 14](https://stat.ameba.jp/user_images/20190619/09/mirakuru460/4b/52/j/o0461034614472306524.jpg?caw=800)
![イメージ 15](https://stat.ameba.jp/user_images/20190619/09/mirakuru460/9d/c5/j/o0461034614472306529.jpg?caw=800)
瓢箪池の噴水。
池の中央に、水を吐くウサギの石像(噴水)がある。
その近くの小さいウサギの像は、前行った時はなかった。
この頃、置くようになったのだろう。
また、この池には、生きた亀もいる。
すぐ上の画像には、亀が写っているが、皆さんわかったろうか?
![イメージ 16](https://stat.ameba.jp/user_images/20190619/09/mirakuru460/ac/52/j/o0461034614472306530.jpg?caw=800)
舞殿の木の板には、白蛇の絵が描かれていた。
ここには、その年の干支の生き物が、描かれる。
この年は、巳年なので、ヘビが描かれていた。
境内にあった石像。
古代人のように見えるが、場所柄を考えると、古代の神様だろうか?
案内板もないし、何かわからないままだった。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190619/09/mirakuru460/4c/48/j/o0461034614472306539.jpg?caw=800)
調神社の境内には、稲荷社もあった。
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190619/09/mirakuru460/24/e5/j/o0461034614472306542.jpg?caw=800)
稲荷社の鳥居が、いくつもあった。
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190619/09/mirakuru460/8f/dc/j/o0461034614472306543.jpg?caw=800)
稲荷社には、やはりお稲荷さんが置かれていた。
さすがに、これまで、ウサギではない。
稲荷社にこんな案内板が、あった。
旧本殿は、ここにあったという事だ。
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190619/09/mirakuru460/85/c3/j/o0461034614472306550.jpg?caw=800)
境内から、神社の入り口を撮影。
この神社には、「七不思議」伝説がある。それを、紹介しよう。
①鳥居がない。
神社につきものの鳥居がないのは、伊勢神宮に奉納する貢物(みつぎもの)を
出すのに、邪魔だから造らなかった、という説がある。
②境内に、神社につきものの松がない。
天照大神が、弟がなかなか帰ってこないので、「待つのは嫌いだ」と言った。
待つは、「まつ」と読めて、「松」につながった。
それで、松は植えなかったという伝説がある。
③昔あった御手洗池に、魚を放つと、隻眼になった。
④神様の使いは、ウサギ。
⑤日蓮上人駒つなぎのケヤキ。
日蓮が、難産に苦しむ女性の為に、ここに馬をつなぐと、無事に出産した、と
いう伝説がある。
⑥ハエがいない。⑦蚊がいない。
昔は、本当に、ハエや蚊がいなかった、という伝説がある。
どこまで本当かわからぬ「七不思議」だが、ここならありそう・・・と思わせる雰囲気がこの神社にはあって楽しい。
調神社
住所 埼玉県さいたま市浦和区岸町3-17-25
●JR浦和駅西口より徒歩10分