イタリア・ルネサンスの巨匠ラファエロ・サンティの傑作「大公の聖母」が、このほど日本に到着した。
3月2日から東京の国立西洋美術館で、「ラファエロ展」が、開催される。
この展覧会で、展示される為に、この名画がやって来たのである。
ラファエロは、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ・ブオナローティと並び、
「ルネサンスの三巨人」
と、呼ばれている人物である。
彼は、聖母子像(マリアとキリストの絵)を、15点描いているが、その最高傑作と言われているのが、この「大公の聖母」だ。
トスカーナ大公が所持しとても愛した為、「大公の聖母」と、人々は呼ぶようになった。
今年、2013年は、日本でたくさん展覧会が、開催される。
展覧会の為、ルノワール、ゴッホ、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、エル・グレコ、ルーベンスなどの作品が、たくさん日本へやってくる。
あるいは、「もう来ている」
これほど多数の名画が、ひしめく今年の日本の美術展、展覧会で、
「一番見逃せない作品が、ラファエロの大公の聖母だ」
と、美術評論家は、口を揃える。
「これほどの作品、よく日本へ貸し出してくれたな」
と、驚いた美術評論家さえいる。
そもそもラファエロの作品は、その美術館の目玉の展示品になっているから、他の美術館へは、なかなか貸し出さないのだ。
そこへもってきて、「大公の聖母」は、ラファエロの代表的傑作だから、驚いたのであろう。
ただし、昨年日本へやって来て、ブームのようになったフェルメールの
「真珠の耳飾りの少女」
ほど、この作品が人気になるとは、私は思わない。
日本には、キリスト教の信者が少ないせいもあり、こういう宗教画は、美術展では人気になりにくいのだ。
それが、ラファエロの作品とて、同じだろう。
とはいえ、名画好きの私は、「ラファエロ展」へ行く予定だ。
もし、あなたが名画が好きなら、「大公の聖母」を見に、行ってみたら、いかがだろうか?
くどいが、「日本で今年開催される美術展、展覧会の一番見逃せない作品だ」と美術評論家が口を揃えるほどの作品である。
また、この機会を逃せば、日本で見る事は今後出来ないかもしれない。