シンデレラの本名 | 話のコレクション

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 「シンデレラ姫」は、「赤頭巾」「白雪姫」と並ぶグリム三大童話として、とても有名である。
 
 まぁだいたいの人は、大筋のストーリーを知っている事だろう。
 
 あなたが女性ならば、この物語を幼い時に読んで、シンデレラが継母にいじめられるくだりで、深く同情した。
 あるいはシンデレラが、王子様に見初められる場面で、羨ましく感じた思い出があるのでは?
 
 それだけ、この童話は、読み手の感情を操るところに、長けている。
 
 
 
 さて、ここで本題。
 
 実は、「シンデレラ」というのは、主人公の本名ではない。
 つまり、「シンデレラ」は、主人公の本当の名前ではないのである。
 
 日本では、この事を知る者が、意外と少ない。
 
 「シンデレラ」とは、あの嫌な継母からつけられた「あだ名」なのだ。
 
 主人公は、継母や姉に、毎日毎日こきつかわれ、ようやく寝れるのは、深夜になってからだった。
 
 それも、暖炉(だんろ)のそばで、座るように、寝ていた。
 
 ある日。
 くたくたに疲れた主人公が、灰にまみれて、寝ていた。
 
 それを見た継母が、
 「また、灰まみれで座っている」
と、嘲笑った。
 
 その後で、
 「そんなおまえは、シンダーエラと呼ぶのがお似合いねっ」
と、付け加えた。
 
 シンダー(cinder)とは、英語で灰の事である。
 
 「シンダーエラ」を直訳すると、「灰まみれのエラ」となる。
 
 「シンデレラ」とは、こうして付けられたあだ名に過ぎず、実名、つまり本当の名前は、
 
 
 エラ
 
 であったとみられている。
 
 ●画像は、「シンデレラ」の絵本の表紙