1970年代から1980年代にかけて、大ヒットを飛ばしたアニメに、
「宇宙戦艦ヤマト」
がある。
これは、熱狂的に好きな若者、青年を多く生んだアニメである。
時代は下り、2010年に、キムタクこと木村拓哉、黒木メイサ主演の実写版の映画「ヤマト」が、公開されたが、これはかって好きだった人のイメージと違ったらしく、評判はあまり良くなかった。
宇宙戦艦ヤマトは、放射能に汚染された地球を救うため、放射能を除去する装置があるイスカンダルという星へむかうというストーリーである。
ところで、このイスカンダルという星は、どういう意味があるか、ヤマトを見たことのある方は、ご存じだろうか?
それは、実は・・・・・。
「イスカンダル」という名は、古代の英雄アレキサンダー大王に由来する。
英語風に言えば、彼は、アレキサンダー、アレクサンダーだが、ギリシャ語で言えば、「アレクサンドロス」である。
彼は、マケドニア兵、ギリシャ兵を率いて、まずペルシャ帝国を征服。
その後も、他国の征服を続け、東はインダス川から西はエジプトにまで、領域を拡大した。
彼は、紀元前331年、ある漁村に、都市を建設した。
その都市は、彼の名前から、「アレクサンドリア」と命名された。
この後、彼はなんと60もの「アレクサンドリア」を建設した。
このアレクサンドリアは、アラビア語では、「イスカンダリーヤ」と今でも呼ばれる。
アレキサンダーは、アラビア語だと、「イスカンダル」となるためだ。
そんなわけで、「宇宙戦艦ヤマト」が向かう星イスカンダルの意味は、実はアレキサンダー大王だったのである。
これは、当時熱狂的なマニアだった人でも、意外と知らぬことである。