ヴェネツィアの宿須賀敦子さんの「ヴェネツィアの宿」。静かな文体に引き込まれます。 随分昔の(昭和初期)異国での話、日本での裕福でありながら質素な暮らしなど、今読んでも古臭くなく、新鮮です。 小説の形をとっていますが、作者の実体験が多分に反映されているようです。 折にふれて読み返している本です。