Sense and Sensibilityの邦訳をざっと読み終わりました。おかげで、原作のほうも、読みやすくなりました。
思うに、これは、19世紀英国的「渡る世間は鬼ばかり」小説なのでは、と感じます。
すごく狭い人間関係の中で、出来事も大抵家の中で起こり、会話が主体。
ものすごく大きな出来事は起こらないのだが、誰が誰と婚約破棄をしたとか、誰が実は誰かと婚約をしていた!!てなことが、とにかくおおごととして語られる。
最初は、何て狭い世界の退屈な話と思って読んでいるのだが、そのうち引き込まれて、登場人物とともに、些細なドラマに驚いている自分に気づくのです。
ゴシップガールで「誰が誰と寝た」というようなのがしょっちゅう出てくることに辟易している時には、19世紀的ワタオニ小説が新鮮に感じます。 これを読み終えたら、思い切り現代的な小説を読みたい気分には既になっていますが