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虹がでたなら

わくわく・どきどき・しみじみ…なものたち

土曜日、CREATGIVE MUSEUM TOKYOで開催中の、「ぜんぶ、北斎のしわざでした。展」を観てきました。

小布施に北斎館があるので、北斎さんの絵は何度も観てきましたが、この展覧会は、北斎漫画を1700冊も所蔵するという浦上満氏のコレクションがメインとのこと。


「マンガ」と「アニメ」の原点は北斎⋯という切り口で、楽しい展示の仕方がされていました。

展覧会のタイトルからして面白い。


集中線など、現代の漫画につながる表現を、200年も前に北斎が生み出していた⋯。

そんな「北斎のしわざ」を体感する⋯という視点で、分かりやすい解説が添えられています。

この線の勢い!

エネルギーが溢れ出ている!

絵に動きを感じます。
これが元の本。
魚が水から飛び出してきたかのような躍動感。
本を縦にして描いたことも特徴的だそうです。


ほんと、描かれている人やら生き物やらが、生き生きとしています。
北斎漫画。
十五編あるそうです。
人の動きを描いた絵が何ともユーモラス。
北斎さんの絵には、海外の有名画家たちも影響を受け、自分の絵の中に取り入れているそうで、そんな比較も展示されていました。
これは、お相撲さんのポーズがヒントになったという絵。
町の様々な人を描いた絵は、にぎやかな会話まで聞こえてきそう。

妖怪や化け物を描いた作品もインパクトがあります。



思わず笑ってしまう絵もたくさんあります。
変顔のあれこれ⋯。
動きを描いた絵もその観察力が見事⋯。
こうした動きを描いた絵を基に、アニメーションも上映されていました。
色彩にも工夫が⋯。
不思議な唇の色。






そして富嶽百景がズラリ⋯。
どこに富士山がある?⋯と探しながら観るのも楽しかったです。


七橋一覧の不二。
今回の音声ガイドは、髙橋海人さんだったのですが、海人さんお気に入りの絵。
私はこの雪の絵が好き。
股の下に富士山⋯。
網裏の不二。
フォトスポット。
いくらでも観ていられそうな、楽しい絵、そして楽しい展示の仕方でした。
そして髙橋海人さんの音声ガイドも、温かな語りでとても良かった!