虹がでたなら

虹がでたなら

わくわく・どきどき・しみじみ…なものたち

日曜日、有楽町よみうりホールにて、「BOLERO~最終章~」を観てきました。
もう、圧巻!、感動。
「麗しき青年と少年との出会いと哀切なる別れ…。時は幾つもの詩情あふれる季節を経て、消え去りつつも忘れ難く、再び巡り会える日を追い求めた果てに訪れた再開の瞬間…。高く高く鳴り響き歌い上げる喜びのメロディ…、それはBOLERO」
…との解説がありましたが、この舞台は全くセリフがなく、ダンスだけで物語を紡ぐのです。
盲目の少年と青年は手紙で気持ちを伝えあい、少年に手紙を読むのはその姉。
姉と青年も惹かれていく…(たぶん)。
その手紙、雪などが効果的に舞台を演出していました。

とにかくダンスのレベルが素晴らしい。
アクロバット担当の2人は、ものすごい高さで宙返りを繰り返す。
回転しながら客席フロアに着地する場面も。
ダンサー一人一人のスキルがすごいのですが、主役の三浦宏規さんも見事です。
そもそもクラシックバレエから舞台の世界に入った方なので、しなやかで軽やか。
ぶれない回転、高いジャンプ。
キングダムなど、今まで拝見した舞台で、演技や歌も素敵でしたが、ダンスだけでもこれだけの存在感です。
三浦さん、東山義久さん、主役の2人は、スターのオーラがバシバシ。
東山さんは、大人の色気が溢れ出ています。
三浦さんはそこにいるだけでキラキラ輝いている。
なんなんでしょうね、この「オーラ」って。
美しく迫力のあるダンスに、呼吸も忘れて見入ってしまいました。
最後の「BOLERO」は音楽とダンスの盛り上がりにどんどんテンションが上がり、圧倒されるばかり。
ピアノ、バイオリン、チェロ、マリンバの4人の演奏も聞き惚れました。
本当に、興奮と至福の90分でした。

終演後は、東山さんと4人のダンサーのアフタートークもあり、贅沢なひとときを過ごしました。