遠い古の時と自然の融合を感じた夜でした。
昨夜、鹿児島仙巌園(旧島津のお殿様の別邸)で島津斉彬生誕200年記念「響彩時空」というイベントに行ってきました。
会場までの道順に和紙の袋にロウソクで灯りをともしたオブジェ。
(高校の美術部の子どもたちが、ちょぅど灯をともしている所でした)
会場は左が別邸
(ほんのりした灯りがいい雰囲気をかもし出していて素敵)
右に桜島がみえる庭で大きな松の木の下にステージ。
まず、雅楽と薩摩琵琶の演奏。
演奏を聴きながら別邸を眺めていると・・・
当時の人が暮れゆく中で桜島のシルエットを眺めながら、秋の夜長に音楽を愛でていたんだろうなぁ~と勝手に妄想が広がり、何だか優雅な気持ちに(笑)
そして山下洋輔(ジャズピアニスト)さんの演奏。
山下さんのご先祖さまは西郷さんと交友があり明治維新に関わった人。
またおじい様は現鹿児島アリーナの前にある旧刑務所の石門(元々は全体の)設計をされた人。
鹿児島とはそういう縁があり、ここでの演奏に繋がったそうです。
ピアノの演奏が始まったら(曲調がパワフルだった)演奏に合わせるように風が強くなり、木々のこすれあう音がセッションしているよう・・・(風が真横に吹くのが見えるほど
)
そしてまたレクイエム(鎮魂歌)を演奏している間は、風が止み暗闇になっていた桜島のシルエットが浮かび出し、秋の虫の音が今度はセッション。
夜空に星がきらめき、自然と融合しているかのような不思議な気分に・・・(沢山の星が見えたのはこの時だけ)
時代の目撃者であったろう大きな松の木(ライトアップされていた)の下での演奏、とても素敵な時間を過ごせたひとときでした。


