リハビリを始めて少したった時、自分の予想に反して全然思うように動かない身体について焦りもあり、こんなことを考えました。
初めてのことだから、自分にデーターもないしリハビリの先生からも「個人差はあるからね。」と言われたが、先が見えないと言うのは不安を掻き立てられるもので、そのころ私が毎日考え出していたこと・・・それは・・・
『もっと脳専門の病院だったら、何かすごいリハビリ方法があるかもしれない・・・』(私が入院していたのは総合病院)
その一方で・・・
『同じような人ばかりだと、辛くなって心が参ってしまうのではないか・・・』(同じ病気のもの同士なら鏡を見ている気分になり)
私は心で繰り返しこのやり取りをしてました。
そしてそれを繰り返す日々。
ある日私の心から声がしてきました。
『脳専門の病院に行って、リハビリはもしかしたらいいのがあるかもしれない・・・でもここの先生やリハビリの先生だって一生懸命やってくださっている。先生とのリハビリにかける時間は一日わずか1時間くらい。あとの一日の中では自分でやるわけだし、第一このリハビリ病棟は、病気・事故・怪我など様々。入院の大変さは共有できても皆病気・怪我・事故の不安とかは共有できない。だからこそ共有する入院の大変さなど、同じ場所にいるのだから、楽しくしようと務めている人が多い。だからこそ心の安定がもらえる(心のリハビリと称す、ローカでの集まり?おしゃべりのこと)のだと思う。私は心の安定をまず優先しよう。』
そう決意しました。
それから日々の葛藤は消え、自分で治していくという(もちろんリハビリの先生の指導の素で!)という受身のリハビリから、自分で選ぶリハビリと考えを変えていきました。