だんだん体が動かなくなっていく焦りと恐怖。
「ベッドから起きたらダメ」
「トイレはナースコールをしてください」
このとき、私の世界はベットから見えるナースステーションの灯りだけ・・・
病棟に移り落ち着いた時は、すでに22時回っていた。
多分その日の夜は、今までで一番長い夜だった気がする。
翌日、看護師長さんに了解を得て携帯でひとりの友人に連絡する。
その週・翌週と会うことになっている人らにキャンセルの連絡をしてもらうのと、数箇所入院したことを連絡してもらうために・・・
それからベットに座れるまでの生活になるまで(自力ではなくベットをあげてもらう)数日かかった。
担当の先生は、若くって背の高いスレンダーなテレビドラマで女優さんがやる女医さんそのものの素敵な人、そしてその先生についていた研修医の先生も眼鏡をかけているけどその中からのぞく目の綺麗な優しそうな先生。
当時、落ち込みの待っただ中にいても「かわいい!素敵!」と狭い世界の唯一の楽しみとなっていった。(しかし、気持ちはどん底なのにそういう気持ちがもてたのって、やはり楽天的だからかしら・・・)
そしてリハビリの担当の先生が決まり(理学療法と作業療法)、やっとベットから離れられる状態になった。
そのときは、右足は親指がわずかに動くだけ、右手は完全麻痺となっていた。。。