東日本大震災で被災し福島市を離れたリンゴ農家の夫婦が、福岡県川崎町の観光農園で再びリンゴ栽培に挑んでいる。東京電力福島第1原発事故の影響で農地を手放した渡辺正典さん(69)、喜美子さん(69)。多くの人に喜ばれるリンゴを育てようと約40年、福島で培った経験や技術を注ぐ。昨春から長男も同町に移住。古里の地への思いも胸に、「前に進もう」と丹精込めて手入れを続ける。