どうも、南朋です
12月に入ってすぐ、例のごとく会社がよこした業者によって、店の奥に大きなクリスマスツリーが飾られました。
ただ、彼らが仕上げていったのは、ツリー本体とそれとセットになった飾りのみ。ツリーの足元はスタンド部分が丸見えスッカスカ状態のまま。
すると店にやってきたお客さん達がそれを見て、「ツリーはゴージャスだけど下にプレゼントくらい飾らないと寂しいんじゃない?」と口々に言うので、ポールOが私をチラ見しながら「だよねえ~」と。
は?
つまり私に何か用意してくれってことか?
一瞬、「えー何で私が?」 とは思いましたが、改めて周囲を見渡してみても、
カクテルが横から垂れててベトベトでも全く気にせず提供するロリー
と
普通にナプキン畳んでも、なぜか全然角が合わないポールW
と
床にゴミが落ちてても、私にアゴで指示して拾わせるデビ―
・・・という3大ガッカリしか存在してなかったわ
悪いケド、この人達よりはマシなものが作れる自信はある。
てことで、完全ボランティアっつーのが腑に落ちないけど、あくまでお店に来てくれるお客さん達のためだけを思って、飾り用のプレゼントを作成することにしました。
そして仕上がったモノ達がコチラ。
ま、この程度足元が隠れてたらOKでしょ♪
使ったものは、以前友人のベイビーシャワー用に買ったラッピングペーパーやリボン等の余りと、ちょっと足りない部分は、ウチにあった折り紙でリースや星を作ってデコレーション。
中身はAmazonのダンボールや、お菓子の空箱など。
中でもコレは、以前日本から買ってきたグーテドロアの新作、ソムリエラスクの箱なんですけど、ちょうどクリスマスの雰囲気にも合っていたので、ワイングラス部分をうまく活かすようラッピングしてみたら、これがとってもイイ感じ~♪
ポールOにもお客さん達にも大好評でした。
やっぱ日本の箱って、そのままでもセンスいいよねえ~~
さて、そんな私の努力の結晶たちですが(←大袈裟w)
先ほども書いたように、ポールOが甚くお気に召して、お店に来るお客さん達に、「これは折り紙レディのNaho(この呼び方気にくわん)が、作ってくれたんだよ~!」と、イチイチ宣伝しまくっておりました。
ある日のこと。小学校低学年くらいの姉妹とその両親の4人家族が来店したのですが、いつも通りポールOが私の作品たちを彼らにご紹介w
飲み物を聞きに私がそのテーブルへ行くと、「うちの娘達も学校で日本語のクラスを取っていて、折り紙も習った事あるのよ~。あんなに素敵には作れないけどね」とママ。
するとその隣に座っていたお姉ちゃんが、恥ずかしそうに私の耳元で、「わたしの~なまえは~☆☆です。いち・に・さん・し・ご・・・」と知っている日本語を一生懸命聞かせてくれました。
か・・・可愛いっ
そこで「折り紙知ってる?」と聞くと、彼女は小さく頷いたのですが、私がデビ―に呼ばれてしまい、話はそのまま終了
(私がお客さんと話をしていると必ず何かを頼んでくるデビ子)
その後は私も忙しく、なかなかその家族のテーブルに寄って、ゆっくりと話の続きをするタイミングは見つかりませんでした。
でも、どうしてもその女の子に何かしてあげたかったので、サービスの合間を見てペーパーナプキンでチマチマ折り紙をしつつ、いつでも渡せるようスタンバイ
結局そのまま全然時間が取れなくて、食事を終えキャッシャーに向かう彼らをギリギリ追いかけ、女の子に「これ、クリスマスプレゼント。」と作ったモノを渡すと、その子も替わりに、何やら私の手の平に置いてくれました。
コレ
うん。 これは紙飛行機・・・だよね
テーブルにあったメモを使って、頑張って作ってくれたんだね。
「わあ~ありがとう」と言って受け取ると、女の子は恥ずかしそうに
「Merry Christmas 日本好き。」と小さな声で言ってハグしてくれました
うあああん
おばちゃん、嬉し過ぎて泣いちゃうじゃん。
大変なことも多いケド、時々こういうことあるから、ホスピタリティ職って辞められないんだよね。
色々あった2022年。若干心が荒みかかっていたけど(笑)、これで気持ちを全てクリアに新たな年を迎えられそうだわ~~
では、今年一年こんな拙ブログを読んでくださってありがとうございました。来年もまた宜しくお願いします♪ 皆さま良いお年を!
こちらも私の力作。前レストランがこんな素敵な写真を撮って紹介してくれました♪