私は、

自分の意志の弱さに乾杯したい。

 

 

「ブログ毎日書きます!」

という鼻息の荒い宣言を、

しょっぱなから破ったワタクシ。

 

 

こういう

「"ちゃんと"できないとこ」は、

祖母イヨちゃん(85)からの劣性遺伝だと思ってます。

 

 

ちなみに、

私の破壊的な行動力は、

間違いなくイヨちゃんから受け継がれたものです不安

 

 

 

「あんた、一緒にフランス行かへん?」

 

祖父の介護が落ち着き、

昼寝ざんまいの日々を過ごしていた30歳の春。

 

 

昼寝から目覚めた私に、

イヨちゃん(祖母・当時80歳)からの突然のお誘い。

 

 

イヨ:「あんた、一緒にフランス行かへん?

ルルドに行ってみたいねん。

おじいちゃんの介護頑張ってくれたから、

お金は出してあげる。」

 

:「え、行く。」

 

 

仕事と恋人を失い、

現実逃避のためにいそしんだ、

じいちゃん(享年90)の介護。

 

 

まさかこんなご褒美が待っていたなんて泣き笑い泣き笑い泣き笑い

 

 

分かってたら、

おじいちゃんに、

あんなにキレなかったかも。

(いや、やっぱムリか。)

 

 

ということで、

その2ヶ月後に、

 

  1. 祖母イヨちゃん(当時80)
  2. 母エイコちゃん(当時55)
  3. さくみちゃん(当時30)

 

の3代で、フランスに飛び立ちました〜

 

 

 

 

 ちなみにイヨちゃんお目当ての「ルルド」とは、、

 

ルルド (Lourdes)は、フランスオクシタニー地域圏オート=ピレネー県コミューン

1858年にルルドの聖母の出現以来、カトリックの巡礼地となり、聖域の事務局によれば、約6万人の患者や病人を含む毎年600万人の巡礼者や観光客を迎え入れている[1]

ルルドのホテルは12,000室以上の客室があり、パリに次ぐ国内第2位のホテルの町だが、ホテル数ではニースに次いで国内第3位である[2]。 (Wikipediaよりあ)

 

ざっくり言うと、

その昔、聖母マリアが出現したと言われている、

世界でも有数の「聖地」です。

 

 

ルルドの聖母マリアに不満を言う、
イヨちゃん

 

ルルドは、パリから飛行機で1.5時間ほどいった先にある、スペインとの国境近くにあるピレネー山脈麓にある小さな町。

 

 

 

 

 

 

イヨ:「はぁ。全然、聖地っぽくないやん。」

 

私:「いや、どう見てもTHE聖地だろ。」

 

どうやら、もうちょっと「秘境」みたいなのをイメージでしていたらしく、お土産屋さんやホテルがたくさんあることに、幻滅してました。

 

 

そうは言いつつ、

ちゃっかりルルドの水(※)を

持って帰るイヨちゃん。(左)

 

 

※ルルドの水は、万病を治すと言われている「奇跡の水」として有名です。

ルルドには、この水を求めて、

体の不自由な方や病気の方も、

たくさんいらっしゃいます。

 

 

 

 

大聖堂が燃えるとは思ってなかった、
イヨちゃん

 

記憶に新しいノートルダム大聖堂の火災。

 

 

実は、私たちが帰国した1ヶ月後に、

起こったのです。

 

 

パリに行くたびに必ず訪れていた、

大好きな場所。

 

 

 

最後にこの目に焼き付けられて、

本当によかった。

 

 

ピカソ美術館でやらかす、
イヨちゃん

 

この方、

おそらく、

ピカソ美術館で一番言ってはいけないことを、

言い放ちました。

 

 

 

 

 

イヨ:「クスクスクス。

この人の絵って、

幼稚園児みたいやな。」

 

 

エイコ:「ちょ、あんた!!!!

お願いだからなんも喋らんといて!!!!!

 

 

私:「・・・。(引きすぎて思わず他人のフリ)」

 

 

私が岡本太郎の次に気になるピカソさん。

うちのイヨちゃんが失礼なこと言って、

本当にごめんなさい。

 

 

私は、この絵とかも、

とても好みです。

 

 

 

とてもじゃないですが、

幼稚園児が描いたとは思えません。

 

 

 

ストリートチルドレンを杖で追い払う、
イヨちゃん

 

ヨーロッパあるあるかと思うのですが、

地下鉄や、

ちょっと人が少ないところにいると、

ストリートチルドレンに囲まれることがあります。

 

 

この時の旅でも、

そんな瞬間があり、

私はやや青ざめていたのですが

(基本、危害は加えてこないので、

スルーしてればどっか行く。)

 

 

イヨちゃんは、

しっしっ

と言いながら、杖で追い払ってました。

 

 

彼らが去ったあと、

私が、

「怖かったね」

と言うと、

 

 

何が?

と返されましたとさ。

 

 

この杖、よく見ると強そう?

 

 

とにかくたくさん歩いた、
イヨちゃん。

 

どこを切り取っても、

「映え」るパリの街。

 

 

 

 

 

本当に、

本当に、

たくさん歩きました。 

 

 

 

街だけじゃなくて、

美術館でも、

たくさん歩きまわりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

このフランス旅行について、
今思うこと。

 

行ってよかった。

 

ただそれしかない。

 

 

ちなみに現在85歳のイヨちゃんはと言えば、

まぁ元気です。

 

 

わりと最近、

あんたもう35歳か!!

子宮が古くなるから早く子供を産まんと。

なんて、

パワハラとセクハラを超越した発言をされました。

 

 

ただね、

もう5年前とは全然違うことがあって。

 

 

もう、

あんなに歩けない。

 

 

今は、

近所のお墓参りでも、

車椅子が必要。

 

 

だから、

今こうして当時の写真を見ると、

少し胸がチクチクするの。

 

 

それにしても本当に、

行ってよかったな。

 

 

 

 

 

昼寝から目覚めた私に、

「あんた、フランスに行かへん?」って、

すっとぼけながら言ってきたイヨちゃん。

 

 

内心では、

「断られたらどうしよう」

「笑われたらどうしよう」

って、すっごい緊張しながら、

誘ってきてくれたんだと思う。

 

 

 

もう海外は難しいかもしれないけど、

北海道くらいなら、

また一緒に行けんじゃない??