私はたまたま過労で倒れ1年間寝たきりになったことで自分の人生の最期をありありと体験しました。
どの日を切り取っても一生懸命に頑張ってきたと言える人生でした。
阪神淡路大震災の経験から、「今日言うべきことは今日中に伝える、行動する、心を尽くす。」という事を心に誓い行動してきたからです。
子どもを相手にする仕事だったので、園児や中学生、高校生、大学生のどの子も我が子と同じく大切な存在であり宝でした。
どの子にも誠心誠意心を尽くしてきました。そう言い切れる自分がいます。
決してうまくいくことばかりではありませんでした。
生徒に気持ちがうまく伝わらず悩み涙する時ももちろんありました。
それも含めとても有意義でやりがいがあり、楽しく天職だと言えるお仕事をさせていただいてきました。
ところが、過労で倒れ、長引く闘病生活で自分のお墓が目の前に見えたとき、後悔が残っていたのです。
それは学校の子ども達に一生懸命になるあまり、我が子や家族を犠牲にしてきたからです。
そして、お世辞にも豊かな生活とは言えない生活を送っていたからです。
子ども3人がインフルエンザにかかった時でさえ、授業に穴を開けられず、出勤しました。
ひどい親です。
帰ったら死んでいたらどうしょうと思いながらも働いていたのですから。
最低な親です。
この調子で子どもの授業参観も進路の懇談でさえもろくに行っていません。
朝食も出勤準備しながら合間に立ったまま食べ、お昼も食べる時間がとれず、夕食も23時も回ってから。
土日もお正月も持ち帰り仕事。
自分のために時間をとったのはいつのことだったでしょうか?
私は阪神淡路大震災の経験から、自分の人生の最後を思い描き、それを念頭に置いて今日という1日を精一杯生きてきました。そのつもりでした。
にも関わらず、過労からの闘病生活で自分の死を目の前にした時に大きな後悔があったのです。
仕事に追われ「活動の罠」に私はいとも簡単にはまっていたことに気がついたのです。
死を前にして、私にはかけなければならない壁がもう一つあったことに気がついたのでした。
一方の壁にかかる梯子を一生懸命に登っていました。そしてこの梯子を登ることだけで多忙きわまりない日々を送っていました。
死を目の前にするまで私にはもう一つ登るべき壁があることに気がつきませんでした。
私はとても運が良かったのです。
こうして復帰し、
やり直すチャンスが与えられたのですから。
神様に感謝しています。
何より自分に感謝してます。こうして倒れてまで身体を張って私に教えてくれたのですから。
デズニー映画に「クリスマスキャロル」という映画があります。
まさにあの主人公の気持ちです。
長女がまだ小さい頃よく見ていました。
今まさに私はこのクリスマスキャロルの主人公であるスクルージおじさんのようにやり直しています。
それでも私はまだ、時々体や心がsosを訴えていてもそれに気がつかず、やりすぎてしまう失敗を繰り返してしまいます。
一朝一夕で激変するのではありませんが、意識して過ごすことの積み重ねで思考も行動も習慣化し、必ず良い方向に変化してきます。
どうぞ、お仕事に家事に育児にと真面目で一生懸命なワーママさんに、私と同じ過ちをしないようにしてほしいと心から願っています。
人生の早い段階で気づいてほしいと思います。
あなたの人生が終わるときをありありと思い描き、意識することによってあなたの人生で本当に大切したいことは何かを確かめてみてくださいませんか。
お仕事も家事も育児も真面目に頑張っていらっしゃればいらっしゃるだけ、心も硬くなり疲れ果てていらっしゃると思います。
これを見つけるのはとても困難でしんどく時間がかかります。
でも、これを明らかにすることでその後の家事も育児も仕事も軽くなりうまく回りだします。
来週の生き方を、来月の生き方を計画することができるようになるからです。
様々な出来事に対して、自分軸をもって判断できるようになるからです。
流れていく目の前の仕事、家事、育児に「作業しいている」と感じていらっしゃるならぜひこの自分軸を作りましょう。
自分にとって本当に大事な物を見失い、取り返しのつかない過ちを犯したことに気づく時がこないように。
自分にとって本当に大切な物を知り、それを頭の中に植えつけ、そのイメージどうりになるように日々生活していれば、私たちの人生はまるで違ったものになります。
梯子をかけ違えていたら、一段登るごとに間違った場所に早く近づいていくだけです。
同じことが子育てに言えます。どんな子に育ってほしいですか?
ここを明確にしておかないと日々の子どもへの言葉がけもしつけもブレてしまいます。
もし、自分に責任を持てる子に育てたいなら、そのことを頭に置いて毎日子どもと接する。
そうすれば、子どもの自制心を損なったり、自尊心を傷つけたりすることは減っていくでしょう。
そうすれば、子どもの自制心を損なったり、自尊心を傷つけたりすることは減っていくでしょう。
ぞして細かいあれこれはどうでもいいことに気がつきます。そこにエネルギーを使って叱ることもなくなるのです。
そして必ず家事も仕事も時短できてきます。自分の時間が増えます。だから心の余裕が出てきて子どもといい時間が持てます。
今、目の前の仕事、家事、育児に追われ、時間にも追われ、やらねばならない作業化となし、すでに楽しみや喜びではなくなっていて、疲れ果てていらっしゃるのならぜひトライしてみませんか?
栄養と自分軸の確立の両輪で伴走します。
寝たきり1年から復活した命をはった私の最強の方法が必要な人に届きますように。
そして、自信をもって充実した日々が過ごせる人が一人でも多くなりますように祈っています。